出版社内容情報
ブルらの乗る《エクスプローラー》は患者の
体内から放出された法典分子に汚染されてし
まう。コチストワは血清の完成を急ぐが……
内容説明
ブルらは“エクスプローラー”を中心とする船団でシオム・ソム銀河の東側へ向かっていた。同船団の“アスクレピオス”に乗船するコチストワはキドとともに、法典分子を体内に取り込み昏睡状態に陥ったハンザ・スペシャリスト四人の治療にあたっていたが、キドは自分の身体になんらかの変化の兆候を感じとり失踪してしまう。そんななか、法典分子が“アスクレピオス”内に広がりコチストワは抗血清の開発を急ぐのだった。
著者等紹介
増田久美子[マスダクミコ]
国立音楽大学器楽学科卒。ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
6
「ゴリム・ステーションの謎」と標題作の二篇収録。自由掠奪者であり宇宙盗賊であるロンガスクの語りによる前半は、永遠の戦士によって破壊されたゴリム基地での獲物の略奪を企み、スマイラーことテケナーを騙そうとするが思惑は見破られていて、その駆け引きが進行する。標題作では”法典分子”が4人のハンザ・スペシャリストを通じて蔓延し、混乱に陥る様子が描かれる。キトマとかオヴァロンとか、懐かしい名前が出てきて吃驚。後者はすでに亡いが、キトマはエラートなどとともに重要な場面で再登場するのだろうか。2021/04/07