出版社内容情報
科学者が冷気生物をマイナス宇宙へ戻す方法を探るなか、エラートたちは惑星チョルトを支配する仮面エレメントの拠点を攻撃した!
内容説明
カッツェンカットは冷気生物たちを操る目的で、かれらの指導者トルムセン・ヴァリーに化けた仮面エレメントを星惑チョルトに送りこんだ。ヴァリーは十戒の陰謀を暴くため、自分がじかに冷気生物たちに呼びかけると決意する。ほんものの指導者だけが持つカリスマ的オーラのおかげで、かれらはしだいに真実に気づきはじめた。こうしてヴァリーはヴィールス人間エルンスト・エラートとともにふたたびチョルトを掌握するが?
著者等紹介
増田久美子[マスダクミコ]
国立音楽大学器楽学科卒、ドイツ文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
7
標題作と「海賊放送局アケローン」の二篇収録。ブルー族の中心惑星であるガタスを包囲する冷気艦隊への攻撃をちらつかせるズィユ=ニイを、惑星チョルトを焦点化させることで全面戦争を回避したローダン。一方、そのチョルトをマイナス宇宙へと「送り込む」実験は、女性科学者イリングの尊い犠牲によって成功させたワリンジャーだったが、部下をなくした以上の喪失感を覚える。後半は次のクロノフォシルとしてテラの運命が展開される。そこではヴィシュナらの「正体」が明かされる。海賊放送局アケローンは、エレメントの十戒の新手の陰謀なのか?2020/06/02