出版社内容情報
強大なアザーズ艦隊がついに太陽系を襲う!地球に残された人類を守るために、五百体のボブが集結し、怖るべき敵を迎え撃つが……
デニス・E・テイラー[テイラー デニス イー]
著・文・その他
金子 浩[カネコ ヒロシ]
翻訳
内容説明
アザーズ侵攻からパヴ人の星系を守るための戦いは敗北に終わった。しかもその戦闘で、敵に地球の位置を知られてしまう。つぎに狙われるのは地球だ!ボブたちは必死で対抗策を考えるが、対処しなければならない問題はほかにも数多くあった。ポセイドンの独裁者政権、ブラジルの複製人メデイロスの攻撃…そんななか、ついに強大なアザーズの艦隊が襲来する。地球防衛のために集結した500体のボブは…3部作、堂々完結!
著者等紹介
テイラー,デニス・E.[テイラー,デニスE.] [Taylor,Dennis E.]
カナダ生まれのSF作家。大手保険会社でプログラマーとして働いていたが、50代後半になって、幼いころから読みつづけていたSFを書きはじめた。2015年、最初のSF長篇Outlandを自費出版。その後2016年に刊行された『われらはレギオンAI探査機集合体』で、プロ作家としてデビューした。2017年に勤めていた保険会社を退職し、念願の専業作家になった
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
56
まるでパンドラの壺のような“アザーズ”の脅威が印象的だったので、臨場感に欠ける最終決戦で盛り上げたとはいえ、表立ってはボブズを取り巻く状況の物語が綴られる展開に、肩透かしの感は否めない。そのボブズの個々の物語も興味深い内容ではあるが、扱いがダイジェスト版のように稀薄で読み足り無さを感じてしまった。2018/11/14
ひさか
37
2017年8月刊のAll These Worldsを金子浩さん翻訳で2018年10月ハヤカワSF文庫刊。大団円でホッとしました。ボブ達は、よく人類の面倒を見てくれるのが楽しい。3巻を通して、とても面白かった。2018年のベストだ。ボブたちの活躍をもっと読みたいと思ったら、続編執筆中とかで、いや良かった良かった。楽しみ。2019/05/01
姉勤
32
4部作の3巻目(完結。続編発生)。西暦2224〜2263。超高速通信や恒星間航行を早期に達成したわりに物語世界の技術イノベーションは緩やか。そして生粋人類は度し難い。神であり公僕でもある主人公(の数百のコピー)は他の星系への植民、原始知性人との同居、異星人の方舟計画、共生不能の先進知性体との絶滅戦争、そして老いらくの恋と平行にストーリーが進み、一応の区切りとなる。条件はあれ、なんでも創造できる万能感があるとはいえ、この主人公のモチベーションもひと段落か。読者が飽きなければ無限のスピンオフが可能な物語世界。2024/06/29
ヘラジカ
30
うまくまとめきった最終巻。あとがきの読者投票のランキング通り、ハードSFの名作としてSF史に名を連ねるに違いない。しかし、主人公(たち)の絶対的な優位性による安心感ゆえに抑揚(エモーション)が欠けてしまう設定を、今後のシリーズ展開でどう打破していくかが気になるところ。新章も大部になるようだが3巻でも若干感じられたマンネリズムが広がっていないことを願うばかりだ。まだまだ読んでいたいとは思わせるものの、よく出来た世界だけに新作を読むのは数年に一度で良いかなという気も。
もち
23
「いつだってかまわないから、連絡してくれ。必ず飛んでいくから」◆蹴散らされたボブたちは、人類の延命と、他種族の移住と、ブラジル艦の残党掃討と、敵本拠地対策を同時にこなす羽目に。アザーズの襲撃まで数十年。大逆転の手掛かりは、宇宙の意外なところで――■シリーズ第3作。人物は多く、星系は遠く、技術描写は目まぐるしいハードSFだが。ボブたちのドラマ、各惑星の問題解決、熱い戦闘描写によりぐいぐい読ませる。壮絶なスケールのアイデアで、危機を切り崩す面白さ。2019/10/12
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