出版社内容情報
高度な軍事力を有する女性異星種族クリーランに宣戦布告された人類は……。大型戦争SF開幕!
マイケル・R・ヒックス[ヒックス マイケル アール]
中村 仁美[ナカムラ ヒトミ]
内容説明
植民惑星ケランを舞台に、ついに人類対クリーラの決戦の火蓋は切られた!ルフェーブル大将ひきいる人類の惑星防衛艦隊は、クリーラ艦隊の猛攻を受け苦戦を強いられるが、そのときテラ航宙軍艦隊が援軍として駆けつけてきた!いっぽう地表では、恐るべき武器を操る勇猛果敢なクリーラの女戦士たちにより、人類の地上軍は完膚なきまでに殱滅されつつあった…激烈な戦闘シーン満載!壮大なスケールで描く傑作戦争SF。
著者等紹介
ヒックス,マイケル・R.[ヒックス,マイケルR.] [Hicks,Michael R.]
1963年アリゾナ州生まれ。ハインラインやパーネルのSFと戦争物のノンフィクションを読んで育ち、アリゾナ州立大学でロシア語を専攻。卒業後、陸軍に入隊。2008年キンドル・ダイレクト・パブリッシングで、“女帝の名のもとに”シリーズの最初の三部作を発表
中村仁美[ナカムラヒトミ]
東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
55
下巻に入ると宇宙と地上を舞台に血みどろの決戦が始まる。クリーラン族は戦いに名誉と価値を置き死を恐れない。そんな種族を相手に果たして人類に勝ち目はあるのだろうか。本巻は人類がケラン星を撤退したところで終わる。ちょっと時代錯誤的なところもあるけど概ね楽しめた。問題は三部作が三つの計九部作(+外伝が1、2作でこの巻はエピソード4にあたる)で本作以降出版されていないこと。ヒットしようがしまいが版権もってりゃ全部出版するぜいの気構えで頑張って欲しいところ。2019/12/18
宇宙猫
24
★★★★ お化粧して写っている広報写真のような表紙からは想像できない血みどろな戦闘もの。優秀な軍人でありながら騎兵隊を心のよりどころにするなど、組織により異なる矜持が描かれていたりして面白かった。SFの枠にこだわらず、ミリタリーなエンタメとし売り出したら受けるんじゃないかな。続きが出てないのが残念。2021/10/21
わたなべよしお
23
なんだかんだで結構、楽しませてもらいました。女帝を中心としたクリーラ帝国のユニークな価値観、社会構造、文化もまだまだ不明な点はありますが、それだけでも興味をそそるものでした。少年仕官の成長や恋、男女問わず戦士としての生き様など、割とありきたりで定型的ですが、こういうの結構、好きなので。続きも早く翻訳してほしいです。2016/08/29
小太郎
20
設定の面白さと抜群のストーリーテリングで一気に下巻へ突入。クリーラが戦場と指定した惑星ケランでの死闘が描かれています。ワープまで出来るよな科学知識がある種族が白兵戦で戦うのはどうなの?という疑問を打ち消すような戦闘シーンはやはり読ませます。凶暴だけかと思っていたクリーラの歴史や考え方が断片的に出てきて興味深い。彼女たちの日本の武士道や名誉を重んずる騎士道的な感じが良いですね。 後は戦闘場面が少し冗長かもしれないけどこれから期待できそうなシリーズ。それと表紙の絵はあのコイル軍曹なんだ!2017/10/24
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
18
植民惑星ケランを舞台に人類と異星人クリーラとの壮絶な戦いを描いた戦争SFの下巻。まず注目すべきは、戦闘シーンのリアルさと迫力だ。ルフェーブル大将ひきいる人類の惑星防衛艦隊がクリーラ艦隊の猛追を受けるシーンは、手に汗握る展開で一気に引き込まれた。地上戦の描写も凄まじく、勇猛果敢なクリーラの女戦士たちにより、人類の地上軍は次々と殲滅されていく。特に印象的だったのは、テラ航宙軍艦隊が援軍として駆けつける場面である。援軍が到着するまでの緊張感と、その後の壮絶な戦闘シーンは、まさにスペースオペラの醍醐味を感じた。2024/10/22