出版社内容情報
クランに到着したベッチデ人の三名は、賢人からその居所である水宮殿へ招聘されたが!?
ウィリアム・フォルツ[フォルツ ウィリアム]
H・G・エーヴェルス[エーヴェルス エイチ ジー]
渡辺 広佐[ワタナベ ヒロスケ]
内容説明
公爵ツァペルロウの葬儀のさなかに爆弾騒ぎが起き、惑星クランの情勢は混迷をきわめていた。カルヌウムとグーの二公爵には確執が生じ、兄弟団に煽動された国民のあいだでは、クランドホルの賢人に統治をゆだねるなという気運が高まる。そんななか、賢人は公爵ふたりを、自分の居所である水宮殿に呼びだした。なにか重要な話があるらしい。しかも、ベッチデ人三人にも水宮殿に赴くようにとセネカ経由で命令してきたのだ!
著者等紹介
渡辺広佐[ワタナベヒロスケ]
1950年生、中央大学大学院修了、中央大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
7
前半はネタバレの巻。賢人が彼だったというのはいいけど、なんであんな姿に?? この事情はあとで説明されるんだろう。後半は再びテラのローダンのターン。スリマヴォの旅立ちシーンでこの少女の描写が続くと思ったら、セト=アポフィスの侵攻再び。なんとティフラーまでが工作員となってしまう、のか。ところでソルから140億光年かなたのツインクエーサーという描写があるが、1980年ごろの「宇宙の果て」ってそのくらいだったのかな。2016/06/18
スターライト
5
表題作と「M-19からの危機」の二篇収録。前半のエピソードで、ついに賢人の正体が!これにはびっくり。なぜ、こんな姿に!?それは今後明かされていくかと思うが、意外な展開にかなり驚いたのは確か。後半のエピソードで、セト=アポフィスの魔手はついにローダンらの側近に及ぶ。もっと疑心暗鬼に囚われてもいいはずが、割とすんなり当人の無実(?)を認めるのは、いくらなんでも早すぎないか?M-19から太陽系に飛来したアステロイドの正体も気がかりになりながら、次巻へと続く。 2016/05/26