ハヤカワ文庫
マルディグラの工作員―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈505〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150120276
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ローダンらは、商館マルディグラのコンピュータの不具合の原因を探りだそうとするが!?

内容説明

宇宙ハンザの地球外拠点であるマルディグラ商館で、コンピュータの不具合が発生した。アルバートという名の中央ポジトロニクスが種々の致命的な誤作動を起こし、住人の生命まで脅かすようになったのだ。セト=アポフィスの工作員が関係していると考えたペリー・ローダンは、ヴェガ星系での異人救出に貢献した犯罪者のエールツをともない、マルディグラ商館に向かう。だが、到着後にエールツが勝手な行動をとりはじめた!

著者等紹介

赤根洋子[アカネヨウコ]
早稲田大学大学院修士課程修了、ドイツ・英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

14
ついに姿をあらわしたセト=アポフィスの陰謀。前半では宇宙ハンザの重要な商館のひとつマルディグラが失われ、後半では微少なロボット生命体がウィルスのように人類のポジトロニクスに侵入し、破壊工作する。ついには人間にまで侵入する謎の生命体とはなにか。  ・・・コンピュータウイルス、ワーム、ワクチンソフトといった概念が、一般にはまだまったくなかった1980年にこの本は書かれたのですよ。ローダン・シリーズ、恐るべし。2015/10/13

ニミッツクラス

5
15年の本体640円の初版でローダン日本語版505巻。カバーはペンギンにも似たディルト人ミミとブラスターを構える犯罪者エールツで後ろはローダン。前編は表題作で、前巻からの続き。アルバート暴走の現場に乗り込んだローダンだが・・齢2000才を越える彼にも出来る事はわずかだ。後編は「コンピュータ人間」で、読む前からネタバレ。商館からテラニアへメカウイルスを持ち帰ったローダンだが、自分のイヤな予感は滅多に外れないと妙な御託宣で案の定・・。キャラの配置は良いけど、ネガティブ話が3話続くと読んでいて辛い。★★★☆☆☆2016/06/16

スターライト

5
表題作と「コンピュータ人間」の2篇収録。セト=アポフィスに洗脳された工作員により開発されたコンピュータ・ウィルスのような悪性セルが次々と増殖し、ポジトロニクスを破壊していく。あろうことか、テラニアにまで運び込まれ人間を半機械人間へと作り変え、事態はさらに拡大していく。表紙の奇妙な生物は、前半のエピソードに出てくるペンギンに似た生物ミミ。人間の言葉を理解し話すことを想像するとおかしいが、最後はちょっと感動的な話で終わる。後半に出てくる宇宙の捨て子キウーブは、好奇心の塊なのか、トラブルメイカー役で対照的。2015/09/22

fukumasagami

4
アルジャ・シメンスは身震いした。 「かれらとはもういっしょに働きたくないわ」と、ぞっとしながらいう。 「ところが、それこそがあなたにもとめられることなのだ」と、ハーヴェンはいった。 「潜在的工作員はつねに監視下におかなければならない。だからといって、彼らを隔離したり、ふつうの生活を奪ったりするのは非人道的だ。かれらには自由に人間らしく生活する権利がある」 アルジャ・シメンスはクレドを長いあいだ見つめていたが、やがてうなずいた。 「あなたのいうとおりね。考えのせまいことをいってごめんなさい。恥ずかしいわ」2019/05/09

とうくぼやかや

3
セト=アポフィスによる攻撃。見えないしわからないだけに恐怖を煽るよね。結局商館は救えなかったようですし、切り札エールツも毎度ながらあっさり帰らぬ人に。ディルト人のミミは今後からんでくるのか?知性は元に戻ったけども。しかしそこで回収されたコンピュータ悪性セルを持ち帰ってって、悪い予感しかしないし、案の定事態は悪いほうへと進んでいく。文字通り生身の人間が体を作り変えられてコンピューター人間になっていく様はホラー味がきいてる。未来になっても事件は人の手で起こされるのだなあと。犯罪者はいないのに。2016/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9845918
  • ご注意事項