出版社内容情報
22世紀の地球、配給に頼って生活する一人の青年が、宇宙をめざして徴募兵に応募する!
内容説明
22世紀、第三次世界大戦後のアメリカでは、植民星への移住が進む一方、大多数の国民は福祉都市に押しこめられ、配給に頼って生活していた。21歳になったアンドリューはそんな荒廃した地球から抜け出すため、北アメリカ連邦軍に志願する。5年間の兵役を終えれば高額の退職金と市民権が与えられ、宇宙に旅立つことも可能になるからだ。だが脱落者続出の苛酷な訓練を耐え抜き勝ち取った配属先は、思いもよらぬ場所だった!
著者等紹介
クロウス,マルコ[クロウス,マルコ] [Kloos,Marko]
ドイツ北西部の街ミュンスターおよびその周辺で生まれ育つ。ドイツ軍を除隊後、20代なかばでアメリカに移住。書店員、港湾労働者、ネットワーク管理者などさまざまな職業に就くが、2005年に専業主夫として自宅で二人の幼い子供を育てるようになってからは、SF作家をめざして執筆を開始する。2013年、『宇宙兵志願』をアマゾンのキンドル・ダイレクト・パブリッシングを利用して電子自費出版すると、その反響はすさまじく、たちまちベストセラーとなる
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
30
★★★★ 「宇宙の戦士」と「老人と宇宙」を合わせたような話だと思ったら著者も意識してた。残念なのは、前半と後半はそれぞれ1冊にしても良い内容なのに短くアッサリしすぎなとこ。でも、面白い。2017/11/15
とろとろ
17
本の帯の紹介につられ読んでしまった。最初はサクセスストーリーかと思ったが、どうもそうではないらしい。「宇宙兵」というより、イラク戦線の一兵士という感じがして、何の目新しい事も無かった。続編あるらしいけど無理。2015/06/29
わたなべよしお
14
何も考えずに楽しめる良作。どこかで読んだことのあるような話だけど、まぁ、いいかと思ってしまう。ジョン・スコルジ-ご推薦だということだけど、確かにタッチは似ているかな。「孤児たちの軍隊」にも似ているけど、まぁ、結構おもしろいのだから良いじゃないか、そんな感じだ。2015/06/01
餅屋
6
ウェブ作家のメジャーデビュー作、もちろんミリタリーSF▲植民星への移住が進むが、大多数の国民は配給に頼る生活。北アメリカ連邦軍に志願すれば宇宙に旅立つことも可能に…▼福祉国家政策の底辺から脱出したい若者の独白。基礎訓練は辛いけど、上の寝棚の女子とは寝棚仲間となり、中々の生活。思いもよらない配属先だったが、やはり女運には恵まれた?戦闘描写は中々の迫力で楽しめる。後半お荷物状態も副主人公?がよきかな。影響を受けたのが『宇宙の戦士』『終わりなき戦い』とのこと。次巻も和訳があるので読まずにいられない(2013年)2024/03/06
安里優/独酌
6
この作品だけで考えると、尻切れとんぼという感が否めないが、そのあたりは続刊で明かされるのだろうという期待が持てる良作。 さくさく読めるのは素晴らしい。2015/06/17