内容説明
統合学習センターでウィルを待っていたのは、個性的で愉快な4人の少年少女だった。充実した学園生活を送りはじめたウィルだったが、寮長のライルに目をつけられる。どうやらライルはウィルを狙った謎の男たちと関係する校内の組織“シャルルマーニュの騎士”の一員らしい。彼らの目的は?なぜウィルを狙うのか?すべての鍵を握る“パラディンの予言”とは?謎に満ちた学園を舞台に展開する青春SF三部作開幕篇!
著者等紹介
フロスト,マーク[フロスト,マーク] [Frost,Mark]
1953年、ニューヨーク生まれ。ピッツバーグのカーネギーメロン大学にて演出、演技、劇作を学ぶ。大学卒業後、テレビでのキャリアをスタートさせる。1993年から小説の執筆をはじめる
大谷真弓[オオタニマユミ]
1970年生、愛知県立大学外国語学部フランス学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
14
読みながらあれこれ予想していたけど、ことごとく外れて一旦終幕。名前だけ出てきた少年は無事なのか、味方なのか。クライマックスで姿を消した青年は無事なのか、帰ってこられるのか。夫妻はほんとうに死んでしまったのか。気になることがいっぱいあるので、続巻がはやく出るといいと思います。一見地味だけど力を秘めた主人公、タイプが異なる美少女ヒロイン二人、おバカだけど人がいい肉体派と冷静な頭脳派の友人、というメインの人物配置に馴染みがあって、読みやすいのはそのおかげかな。モバイルのアバターたちまで、表情豊かでかわいいのだ。2015/08/30
しゃお
11
後半に入ると謎が少しずつ明かされるのですが、それ以上に謎も増える中で主人公のウィルは敵に立ち向かうのですが、まだ秘めた力を覚醒しきれていないと思えるので、仲間と協力する事と、なにより仲間を信頼する事が大切なんですね。最初の印象ではSF的な要素が強いかと思ったんですが、実はファンタジー的であったのも意外でしたが、主人公を含めて仲間や主人公を見守る大人たちも魅力的で今後が楽しみですね。しかし、ウィルとブルックの仲の進展が早いのが海外の作品といった印象です。もうちょっとやきもきさせて欲しかったかも(笑)。2015/02/28
☆kubo
6
表紙買い。学園SFだけど、なんか色々詰め込み過ぎかなあ。まあまあ面白かったけど。敵の化け物に追いかけられるとことかはゾっとした。シリーズものでまだ続くようなのでまた読もうかな。2015/03/30
カヲリ
6
物語は何事も全力を出さないように育てられた主人公がたまたまテストで最高点を出してしまったことから始まる。近未来SFガジェット的なものは出てくるが、相対する敵は中世の秘密結社的側面(集団で昼間と違う顔を持つあたり)もあり、その敵の使役するものはファンタジー作品のモンスターのようだし、仲間を救出するためのアクションもあり、スピーディで面白い。会話がシニカルな笑いで彩られていて、ユーモアも効いている。全3部作のようなので、どうか全部翻訳されることを願う。作者は「ツインピークス」で製作総指揮者もリンチ監督と務めた2015/02/21
Masa
5
読了。うん、面白かったよ。シリーズは一応全部読みたいかな。主人公より脇役たちが印象的。まぁそれは、次巻以降でどうなるかかな、と。突出した魅力は正直これといってない物語でした。やっぱりラノベ。キャラクタたちの魅力に大きく支えられていると思いました。2017/06/05