出版社内容情報
峡谷族のチャンは、市場で買った赤ん坊を深淵の騎士にするという野望をいだいていた!
内容説明
その昔、銀河系からはるか遠くはなれたノルガン・テュア銀河の惑星カルトレベックに、峡谷で暮らす住民がいた。そんな峡谷族のひとりであるチャンは、市場で買いあつめた家族とともに、カルトレベックをあとにする。特殊な能力を持つ銀河の権力者のシクルに謁見するためだ。チャンとその家族はある野望をいだいていた。シクルを抱きこんで、市場で買った赤ん坊のハーデン・クーナーを深淵の騎士にさせようというのだが!?
著者等紹介
増田久美子[マスダクミコ]
国立音楽大学器楽学科卒、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
2
「偽の騎士」と表題作の2篇収録。前半のエピソードでは、宇宙の正義と秩序と守る監視騎士団に我が子を加えようと、生れたばかりの子どもとの「取り替え子」を図った家族を描く。家族と言ってもこの惑星独特の制度では、家長チャンが市場で妻を買い取る疑似家族システムをとっていて、これには顔をしかめる人もいるだろう。それはさておき、騎士団の物語が語られたことで、ますますコスモクラートの登場が待ち遠しくなった。このサイクルもあと15巻。ストーリーはだんだん収束に向かっていくことだろう。2014/12/26
llll'
0
2015/05/30
eucalmelon
0
クーナーとサムカーどこかで出会うのか、サムカーは深淵の騎士になれるのか?謎はだいぶ解けたが、まだまだ落ち着かない。2015/08/10
鐵太郎
0
惑星カルトレベック、買われた家族、疑似生命、深淵の騎士、偽騎士ハーデン・クーナー。深淵の騎士時代の終わりとオービター、ガルベシュ軍団の謎。いろいろなものがほどけていく二篇だけど、ぶっちゃけ読みづらいな、これ。フォルツなのに。2015/04/24
とうくぼやかや
0
深淵の騎士の実像に迫る2篇。騎士団消滅の因果も含め、これが対オービターの最後の切り札となるんだろうなあ。しかもコスモクラートがすべてに噛んでるからには、さらに彼岸というものに読者を近づけていく設定回でもあって、ローダン達もまだ知りえない情報。サイコドも絡んでて。過去のいろいろが思い出されますが、まさかあれらが伏線なのか?すごいスパンで行われる伏線回収。受け継がれた遺伝子が真の深淵の騎士に目覚めさせるって、なんというヒーロー物的展開。2015/04/16