出版社内容情報
異星人艦隊をともなってアライアンス星域へと帰還したギアリー元帥を待っていたのは!?
内容説明
未踏宙域の探査を終えたアライアンス艦隊は、ミッドウェイ星系へと戻ってきた。ベア=カウ族の超巨大戦艦の拿捕に成功し、ダンサー族と友好関係を結ぶなど成果は大きい。だがベア=カウ族との戦闘により、艦隊は満身創痍。しかも戻り着いたミッドウェイ星系では、独立を宣言した新政府とシンディック小艦隊がにらみあい、一触即発の状況にあった。まだまだアライアンス宙域への道は遠い。はたして無事に帰り着けるのか?戦争SFの最高峰、待望の第2部最新刊。
著者等紹介
キャンベル,ジャック[キャンベル,ジャック] [Campbell,Jack]
1974年、カンザス州の高校を卒業後、アメリカ海軍兵学校に入学。士官として海軍に長らく勤務したのち、退役。2000年、ジョン・G・ヘムリイ名義の『月面の聖戦1 下士官の使命』でデビューするや、矢継ぎ早に6冊の長篇を上梓する。2006年に、ジャック・キャンベル名義で『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』を発表。そのユニークな主人公、戦闘シーンなどで話題を呼び、戦争SFの傑作と高く評価された
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
33
例えデススターを登場させてもまんねり感はぬぐえず、またさすらって闘っている間はおもしろくても薄っぺらだが、故郷の政治家のパワーバランスに巻き込まれると面白さが深みを持つ、今回は善意の人々が現れて異星人たちの権利を代弁して結局あんなことになってしまうが、今の世の中に対する風刺としてはもう少し突っ込んでほしいところだね?人類の故郷の惑星に待ち受けていた頓珍漢な連中ももう少し扱いを増やしてほしかったが、次回から絡んでくるのかな?そこまでいくと風呂敷を広げ過ぎな感もないではないしこの巻で完結でもそれはそれであり?2014/04/08
klu
12
戦争に勝利した側も内戦状態に陥っていくのか・・・政治家の醜い主導権争い。訳が面白い。原書ではどんな単語なんだろう 2019/01/23
ひっと
12
今回はあまり進展が無かったけれど,外伝のおかげでお話 に膨らみが出たような気がします。結果的にベアカウ族を殺すことになってしまった「善意の人々」ってアメリカにもいるのですなあ。自分の正義を押し付ける「善意の人々」って本当に迷惑ですな。消えてくれ~。 2014/04/26
わたなべよしお
10
個人的には「戦争SFの最高峰」というほどの作品ではないと思いますが、ついつい読んでしまい、とうとう第9巻まできてしまいました。しかも、ストーリーはまだまだ終わりそうにありません。といっても、そろそろ、彷徨わない艦隊になってほしいという気もします。2014/02/06
みろ
9
地球人類以外の知的生命体との接触任務を果たし、ひたすら自陣営をめざすアライアンス艦隊と崩壊しながらも果敢に攻撃を続けるシンディック。少々マンネリ感もあるけど、理解しきれないダンサー族の行動が目新しい素材か。巻が進むにつれてギアリーが嫁と元カノに頭が上がらなくなっていくのが微笑ましく笑えた。ラストのダンサー族の目的が明らかになったところに、見た目が全く異なる知的生命体との交流の可能性を感じた。次はアライアンス本拠地で政治的闘争かな?2014/08/13