出版社内容情報
バイオテクノロジーによる文明と、機械工学による文明が拮抗する第一次世界大戦下、少年と少女の絆と成長を鮮やかに描いたローカス賞受賞の冒険スチームパンク三部作、開幕篇
内容説明
1914年、世界は遺伝子操作した獣を基盤とする英国ら“ダーウィニスト”と、機械工学を発展させたドイツら“クランカー”の二大勢力が拮抗し、一触即発の状態にあった。暗殺されたオーストリア大公の息子アレックは、逃亡中に空への憧れから男装して英国海軍航空隊に志願した少女デリンと出会う…。ふたりの運命を軸に、二律背反のテクノロジーが彩る世界大戦を描いたローカス賞受賞の冒険スチームパンク三部作、開幕篇。
著者等紹介
ウェスターフェルド,スコット[ウェスターフェルド,スコット] [Westerfeld,Scott]
1963年、米国テキサス州生まれ。SFやファンタジイのヤング・アダルトを中心に活躍し、フィリップ・K・ディック賞特別賞をはじめとする多数の賞を受賞。『リヴァイアサン―クジラと蒸気機関』は2009年に刊行され、ローカス賞/オーリアリス賞を受賞した
小林美幸[コバヤシミユキ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@一箱古本市5/5
41
面白い!ベースとなっているのは第一次世界大戦なんだけど遺伝子操作による人造獣を操る連合国と機械工学を駆使している同盟国という世界。オーストリア大公暗殺により孤児となったアレックスと男になりすましてイギリス軍に入隊したデュランの運命。いあはやジュブナイルでもありボーイミーツガールでもありSFでもあり戦争ものでもありこれは楽しい!一気読みで読了。ヤングアダルトって分けられちゃうのが勿体ない。シリーズ追いますわ。2015/11/01
友和
27
第一次世界大戦のヨーロッパ。アレックとデリンのふたりの冒険がよかった。架空戦記とスチームパンクの三部作の一冊目で、今後どうゆう流れになるのか楽しみ。2015/03/17
瀧ながれ
23
第一次世界大戦を元に、遺伝子操作した獣を乗り物とし武器とする英国らと、蒸気機関をはじめとする機械工学を発展させたドイツらの戦いを描き、暗殺されたオーストリア大公の息子と、性別を偽って英国海軍航空隊に入隊した少女の出会いにつなげる、いろいろてんこ盛りな作品、しかもシリーズ第1巻。奇妙な愛嬌がある動物たちがわらわらしている英国航空隊の風景が好きです。攻撃を受けてるときのダメージがハンパないですけど。イラストがたっぷり入っているのも魅力で、冒頭の地図なんて、しばらく魅入ってしまった。2020/05/27
かとめくん
23
舞台は第一次世界大戦前夜のヨーロッパ。だがこの世界では遺伝子工学の産物である生物兵器と機械工学の発達による大型機械兵器が跋扈する異形の世界だ。この世界で動乱の発火点となる一族の少年と、飛行獣にあこがれる若き兵士が時代の流れに巻き込まれ自分の進むべき道を模索する。まだ序盤な感じだがどんどん面白くなる。謎と波乱、ボーイミーツガールとその成長も含み、この先が楽しみ。2014/06/13
怜
21
夜中の逃亡、少年は追われながら初めての操縦、初めての実戦。そして、少女は少年と偽ってなって憧れの空軍へ。逃亡の中二人は偶然であい、そして空飛ぶクジラに乗って。時は第一次世界大戦に向かい進んで行くなかで。ーーーーーーてか、すんごい面白かった!一気にいっちゃいました。冒険ものはいいね!ワクワクします。はやくー!次!2014/01/30
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