ハヤカワ文庫
影のミレディ―ブックマン秘史〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150119324
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

異形の19世紀末パリ、女敏腕エージェント、ミレディが怪事件を追う! 冒険SF第二弾

内容説明

時は19世紀末、“静かなる革命”の都パリでは、科学的合理主義が推し進められ、ついには純粋理性の結晶である自動人形による議会が権力を握るようになっていた。女敏腕エージェントとして知られるミレディは、議会の命を受けモルグ街で起こった怪事件の独自捜査を行うことになる。その事件現場にはヴィクトリア朝英国を統べる蜥蜴女王の肖像画が掛けられていた…。魑魅魍魎の跳梁する異形のパリを描く、冒険SF第二弾。

著者等紹介

ティドハー,ラヴィ[ティドハー,ラヴィ] [Tidhar,Lavie]
1976年イスラエルに生まれる。英国、ラオス、南アフリカなど各国で暮らし、さまざまな言語を習得し、2005年にウェブマガジンSci Fictionに発表した短篇“The Dope Friend”が高い評価を得る。以後、短篇を雑誌に発表しつつ、長篇を執筆。2011年発表のOsamaで世界幻想文学大賞を、中篇Gorel&The Pot‐Bellied Godで英国幻想文学賞を受賞

小川隆[オガワタカシ]
1951年、1975年早稲田大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

duzzmundo

9
なんかよくわからないけど読んでしまうブックマンシリーズ第2弾。前回は蜥蜴に統治された英国、今回は機械人形に統治されたフランスが舞台。例によってごちゃごちゃ感たっぷりのスチームパンクで、腕がガトリング砲になったり、少林寺拳法が出てきたりと盛りだくさん。すごくおもしろいわけでもないけど、なんかやめられないという感じでした。せっかくなので、最終巻もいずれ読もうと思います。2025/01/29

ハルト

6
読了:○ 前作より好み。これで次でどう完結させるのか期待。2014/02/15

すけきよ

6
〈ブックマン秘史〉第二部。過去の名作に限らず、実在の人物や古今東西のキャラクターを拝借してきて、世界を構築している作品はよくあるけど、基本、共演できる可能性がある(時代的に)キャラクターを集めている。普通、どうしても、舞台(ここでは19世紀)や元の作品の時代設定に多少なりとも引きずられちゃうと思うんだよね。それでいながら、「時代がおかしくない?」と思わせないのは、結構な離れ業だと思う。ホント、色々なキャラが出てきて楽しいんだけど、物語的にはちょっととっちらかっちゃってる印象が強い。2013/12/19

qoop

3
シリーズ2作目。前作が冒険譚だったのに対し、本作はスパイアクション。ジャンルを魅力づける道具立てと人物設定の辻褄合わせを放棄し、より未来の技術のみならずより過去の人物を同居させたその世界観は、ある意味で反スチームパンク的とも読める。訳者あとがきで触れられている、著者のスチームパンクへの懸念を読むと、著者の物語づくりが見えて来るような気もするがどうだろう。とりあえずあと一冊読んでみる。2015/03/11

ワッピー

3
ブックマン秘史2作目。今回はパリに舞台を移し、ミレディが「議会」のエージェントとして謎の死体を追う。話が次第に拡大・拡散していく印象は否めないけど、武侠小説+次元侵略のスパイスも効いて楽しく読了。ミレディの颯爽としたカッコよさは、ガスコーニュ人(懐かしやダル・・他の三人組はどうした?)との絡みもふくめて、なぜか脳内で攻機の世界観とオーバーラップしました。次作でどのように締めくくるのか、興味津々です。2014/06/15

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