出版社内容情報
エラート=アシュドンは、不死者“それ”の助けを求めるメッセージに応えて旅だった!
内容説明
ひとつの肉体に複数の精神が宿るコンセプト30億人は、半球の人工世界エデン2で宇宙のいずこかをめざして半光速で移動をつづけていた。その世界で、エルンスト・エラートと12歳の少年アシュドンの意識が同じ肉体にはいっているコンセプト、エラート=アシュドンは暮らしていた。エラートは、エデン2に来るまえに聞いた“それ”からの助けをもとめるメッセージに応えようと決心し、ほかのコンセプトに協力をもとめるが!?世界最長のスペースオペラ。
著者等紹介
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
4
前半のエラート=アシュドンのエピソードも今後の展開が気になるが、後半部のアラスカのカピンの断片がどうなるか、ということも興味あるところ。久しぶりにアウグストゥスの首をかしげる仕草が出てきて、思わずニヤリ。彼にはこれがないと、「らしさ」が出ない。2013/04/29
llll'
0
2013/12/25
鐵太郎
0
前半は〝それ〟を救うために動き出した二重コンセプト、エルンスト・エラートとゴルスティ・アシュドン少年のお話。後半はサスコーン人に扮したローダン御一行の話。表紙絵で「orz」ポーズをしているのは後半に出てくる「マスクの男」アラスカ・シェーデレーアですが、なんと彼の顔にへばりついたカピンの断片が死につつあるらしい。ここでK=2ロボット・アウグストゥスが驚くべきことを言う。 あとがきにかえて は、嶋田洋一さんの友人が鬼籍に入った話。五十代前半の友人たちがまた一人、とのこと。人ごとじゃないよなぁ。2013/09/19
とうくぼやかや
0
そうだよ、「それ」もなんだかピンチだったんだよ。エルンストとゴルスティのエデンⅡ脱出までの道。コンセプトの行く末も大変だ。新たな旅の友、アクロバスもかなりユニークなロボットですね。そして後半、偽サスコーンの上層への侵攻。深淵の騎士の従者、オービターの合流やら、アンスク人の描写やら、そしてアラスカの異変と盛りだくさん。ここでアラスカの助けとなるのがK=2ロボットのアウグストゥスとか。表紙の影は君か。あと、さらっと女帝の研究者がバイオフォア生命体だったとか、なんか、「以上、終了」な流れ?2013/05/04