内容説明
卒業を目前にした士官候補生ヘルフォートは、訓練飛行中に危険な行為を行なったとして校長から厳重な注意と処罰を受けた。成績優秀な彼を嫌う一部の同級生による策謀にひっかかったのだ。処罰にもめげず訓練に励み、晴れて士官として卒業したヘルフォートは、最新鋭の“深宇宙軽偵察艦387”に配属される。熱意に燃え、新たな任務に取り組む彼の前に、やがて怖るべき試練が…ホーンブロワーを彷彿とさせる傑作戦争SF。
著者等紹介
ポール,グレアム・シャープ[ポール,グレアムシャープ][Paul,Graham Sharp]
スリランカのコロンボの生まれ。スコットランドで高校生活を送ったあと、ケンブリッジ大学で考古学と人類学を学び、オーストラリアのマッコーリー大学で経営学修士を取得。卒業後、1972年英国海軍に入隊。少佐にまで昇進した。1983年オーストラリアに移住し、オーストラリア海軍に移籍。1987年に除隊し、銀行とメディア関係の企業に勤務したあと、フリーの事業開発・企業金融コンサルタントとして国際的に活躍する
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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レンズマン
2
最大の艦が重巡なのか?控えめな宇宙軍ですね。某シリーズでは超弩級戦艦とか縦横無尽に出てくるのに。敵陣も某シリーズに似たような政治体。2012/10/15
ウォーカージョン
1
冗長。特に科学的な部分が。先任の士官たちが戦死して、いつの間にか自分が最先任になっちゃうのは、帆船ものでみかけるパターン。そこから未熟ながらも才能の片鱗を見せるかと思いきや、たいした活躍もせず終了。今後の成長を見たい気もするし、だらだら続く説明を読むのはめんどくさいような気もするし。2015/05/07
はるまき
0
☆☆☆:ホーンブロワー・フォロワーのミリタリィSFとしてはそこそこ読ませるけど、「ぼくのかんがえたかがくぎじゅつ」の仕組みや概念を説明無しに乱発したり、戦闘シーン描写のくどさに比して、星間連邦とハンマーが敵対している政治的・歴史的背景等、世界観の描き方が断片的で全体像を掴みづらかったり、主人公の家族がハイジャックに遭うというシチュエーションを活かし切れていなかったりと、筆の力の入れ具合のバランスが悪いのが難点。主人公のヘルフォートも良い子ちゃん過ぎて面白味に欠けるのもマイナス。とは言え今後の成長には期待。2014/03/26
オイコラ
0
ハンマー側の権力闘争も拉致された人たちのドラマも奪還作戦の進捗も、なんとなく半端にあっさり進んで、戦闘シーンになるまで勢いがつかない。で、戦闘指揮所が壊滅して主人公が先任士官として艦長になるけど、といって彼の奇跡的大奮闘もなく、まあ英雄的決断はするけど、それもなんかあっさり…うーん。おもしろいけどちょっと肩透かし気味。ラストあたりでいきなり主人公について「背景に溶け込んでいるのが好き」とあって違和感。目立ちたがりではないけど控えめという描かれ方でもなかったのに。でもまあ続きはちょっと気になる。2013/04/05
MAA
0
ちょっと微妙。でも、続きがあれば買うな。続きが出ているか確認するために本屋で問い合わせた時、店員が「少尉」「初陣」が読めなかった事が、この本の印象になってしまった。2012/10/27