ハヤカワ文庫
エラスムスの迷宮

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150118419
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

地球を中心とする人類居住星域パクス・ソラリス。その周縁部に位置し、負債奴隷制を基盤とするエラスムス星系は、地球統一政府軍守護隊によって、戦争勃発の危険がもっとも高いホット・スポットに認定された。そんななか、守護隊のもと野戦指揮官テレーズは、現場復帰を依頼される。戦争の危機を回避し、盟友ビアンカの謎の死の真相を明らかにすべく、テレーズは権謀術数渦巻く迷宮と化したエラスムス星系へと向かうが!?―。

著者等紹介

アンダースン,C.L.[アンダースン,C.L.][Anderson,C.L.]
1966年、アメリカのカリフォルニア州サクラメント生まれ。サラ・ゼッテル名義で発表した処女作『大いなる復活のとき』で、ローカス賞第一長篇部門を受賞。その後、SFを4作、ファンタジイ8作を刊行。2009年にC.L.アンダースン名義で『エラスムスの迷宮』を発表。アメリカでペーパーバックオリジナルが出版された最優秀SF作品に贈られるフィリップ・K.ディック賞を受賞した

小野田和子[オノダカズコ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

50
なんとなく勿体ない感じがした。これ複数視点にせずに描いた方が緊迫感が増したのではないだろうか?アメランド・ジロー視点だけで読んでみたいと思った。一番多く書かれたテレーズがただの狂言回しとなってしまっているような気がする。日本版タイトルはなかなか。ある意味本当に迷宮だった(笑)2012/02/23

ホームズ

18
物語の設定が分かりにくくって最初はかなり読みにくかった。徐々に慣れてはいけたけどもう少し上手くエラスムスと地球の関係や人間達の設定を説明してくれるといいかな。内容としてはそれなりには良かったと思うけど好みとは言えないかな。2012/11/29

のがわ

10
テレーズは長い除隊生活から復帰し地球統一政府守護隊員としてエラスムス星系に派遣される。そこでは創建者の一族からなる上流階級が水の供給をコントロールすることで大多数の年季奉公人を〈負債奴隷〉として支配する社会を築いていた。テレーズは彼女の元上官で友人のビアンカの不審死と、星系で何が起こっているか調査を始めるが…。別名義での長編と同様、豊富な背景設定で状況把握に苦労するが、ミステリ仕立ての本作ではそれが若干プラスにはたらいている。とくに後半部での誰が信用できるかわからない現実崩壊感覚は巧い。P・K・ディック賞2015/06/08

DEAN SAITO@1年100冊

9
映画を見ているようなストーリー運び。多数の登場人物の視点を借りて物語を展開している点もテンポに一役買っている。(そんな形式でなければ、例え600ページ長の紙幅にもこんな多数の登場人物は収まらなかっただろうとは思う) 終わり方もドラマチック。最初は文庫本が分厚くて怖気付いたけど、読み始めたらそれほどに気にならなかった。2019/08/24

ヴィオラ

7
つまらなくないんだけど、なんだか盛り上がらない…(^_^;)コンパニオンとか、使い方次第でもっと盛り上がりそうだけど…。俗っぽい?ベタな展開が嫌いな作家さんなのかも。にしても、全然そういう賞じゃないのに「フィリップ・K・ディック賞」って、どうしてもディックっぽい話を想像してしまう(^_^;)他の賞はそんなことないのに…。ディックの個性が強すぎるのか???2012/03/01

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