内容説明
人類のほとんどが消えてしまった地球…アラスカはわずかに残った人々を集め、テラ・パトロールとして活動していた。一方、地球に飛来した黒い異人のフルクースは、テラナー捜索の手をゆるめておらず、地球上の知性体を支配しようとする小陛下のインパルスは日に日に強度を増していた。アラスカらは、遅くとも二週間以内に地球を離れなければならないのだが、そのためには使用可能な宇宙船を見つけることが急務だった―。
著者等紹介
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マーム
14
とうとう400巻。いや、ようやく400巻といったほうが良いでしょうか。 本国ドイツでは2500話くらいに達しているようなので、ゴールは更に先に伸びている状況。生きている間に翻訳版ですべてを読み切るのは絶望的? 巻末に「宇宙英雄ローダン・シリーズ既刊リスト(301巻~400巻)」が掲載されていますが、これを眺めているだけで、感慨も一入です。 さて、本巻では、〈テルムの女帝〉の正体が語られています。途中「ティオトロニクス」というのが出て来たときにはこれかッ!と早合点しましたが、あっさり予想は外れました。2011/05/25
鐵太郎
8
あとがきにかえて は嶋田洋一さん。巣鴨と駒込の駅の間にある六義園(りくぎえん)のこと。東日本大震災のこと。そして石原都知事の、「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような情勢じゃない」──「今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感ができてくる」 などの発言があったけど、嶋田さんはささやかでも花見を楽しんだのだそうな。いいことじゃないかな。被災者ですけど、そんな自粛で連帯感は持ちたくないよ。2011/05/24
スターライト
8
シリーズ第1巻が邦訳されてから40年で、この400巻に到達。超長大なシリーズにとっては一つの区切りにすぎないが、読者歴30年となる者としてはやはり多少の感慨を覚えるものだ。本書の後半から〈バルディオク・サイクル〉に突入。とはいえ、前サイクルからの積み残しがまだあるので(公会議勢力との決着もついていないし)、新しいエピソードに入っていくというよりは、いよいよテルムの女帝との直接的な接触を予感させるところで本書は終わり。まだまだ先は長い。2011/05/12
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
5
四〇〇巻の一区切り、地球でのアラスカのがんばりも良いけど、やっぱり話が大きくなるテルムの女帝の成り立ちと人類の物語が盛り上がり一気読み。「それ」と「テルムの女帝」超越知性体達が人類とどう絡んでくるのか、この先も楽しみ。2011/09/03
ニミッツクラス
3
ローダン日本語版400巻・・とうとう(まだまだ)400巻。巻末の既刊リストを見て、あぁ、松谷氏の名前が既にないのだなぁ、としんみり。前編は「テラとの別離」。ヒュプノ放射から逃れるにはテラと決別するしかない。宇宙船を求めてフルクース部隊相手にスペオペみたいな(スペオペだけど) 戦術を展開。後編は邦題通り。イマイチだったアフィリーから、超越知性体に翻弄されそうなバルディオクへとサイクル交代。テルムの女帝・・ここまで散々引き伸ばした配慮か、プロローグとしてその生い立ちを描写している。ウムム。★★★★☆☆2012/07/11




