内容説明
3582年1月、紡績会社の重役ワリク・カウクは北米アラスカ西部の狩猟小屋で目ざめた。4カ月前、地球が“喉”に落下する直前、恐怖から逃れようと“ピル”を過剰摂取したあとの記憶がとだえている。一方、技師ボールドウィン・ティングマーも同じころ、アラスカ西部にいた。吹雪に閉ざされた小屋を出て町のようすを探りにいくが、公共設備はすべて機能停止し、だれも見あたらない。人々はどこへ消えてしまったのか…。
著者等紹介
渡辺広佐[ワタナベヒロスケ]
1950年生、中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
7
前半は、地球で生き残ったわずかな人々と、アウグストゥスと名付けられたK=2ロボットの話。後半は、800年かけて公会議の支配をはねのけようとするアトランと、今すぐ反撃開始したいと考えるローダンの対立。 あとがきにかえて は渡辺広佐さん。俳句ネタですな。高校の同期が花見の余興に歌会をして、渡辺さんが歌会の審査をしたT氏と共にその歌の大賞を決めたのだそうな。2010/08/13
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
7
すれ違うローダンとアトラン、二人のプライドが銀河の運命を違う方向に進めそうな気配もするが、両方の立場を読んでいる私から見たら、アトランが間違ってるよね、ね!2010/09/19
スターライト
6
ローダンとアトランの主導権争いが、陰湿に続く(笑)。というよりアトランの詭弁を弄するやりかたが、味方の不信も招いて行く。一方で、トロトの動きも気になる。彼自身の生命の問題も、今後からんでくるのか?2010/10/23
マーム
6
ローダンとアトランの確執はどうにかならないのか?という気になってきた。目指す方向性にそれほどずれはないのだろうに。2010/07/16
黒猫トム
3
再読。 GAVÖKのことは勝手にガフェクと脳内発声して読んでる。ギャヴォックではないと思ってる。 水晶王子と繭の子がこの頃まだいがみあってたんだっけなぁと懐かしむ。チロも哀れだがダジも輪を掛けて悲哀を背負っている。アトランは責任を負わなければなるまいよ。リーダーは本当に大変だね。2022/04/22
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- 和書
- 労働六法 〈2012〉