• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
アードマン連結体

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 520p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150117559
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

〈ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞〉2009年ヒューゴー賞を受賞した表題作他、ネビュラ賞受賞作など全8篇を収録する傑作集。

内容説明

それぞれにさまざまな人生を歩んできた老人たちが集う施設、セント・セバスチャンで、ある日突然、奇妙な病気が蔓延した!だがそれは、その施設だけでなく、やがて全世界の80歳以上の老人すべてに…2009年ヒューゴー賞に輝く表題作ほか、悪事で財をなした老人の奇想天外な騒動を描いたネビュラ賞受賞作「齢の泉」、時間テーマの傑作「オレンジの値段」など、SFの醍醐味が満喫できる全8篇を収録した日本オリジナル短篇集。

著者等紹介

クレス,ナンシー[クレス,ナンシー][Kress,Nancy]
1948年生まれ。ニューヨーク州の田舎町で育ち、ニューヨーク州立大学を卒業後、4年ほど小学校で教える。結婚を機に仕事をやめ、子育てのかたわら大学に戻り、教育と文学の修士号を取得。1981年にThe Prince of Morning Bellsで長篇デビュー。1991年アシモフ誌に発表した中篇「ベガーズ・イン・スペイン」でヒューゴー賞、ネビュラ賞、アシモフ誌読者賞、SFクロニクル読者賞を受賞。1996年同じくアシモフ誌に発表し、ネビュラ賞、アシモフ誌読者賞、スタージョン記念賞を受賞した中篇「密告者」の世界をもとに作り上げた『プロバビリティ・ムーン』にはじまる3部作を2000年から発表。第3作『プロバビリティ・スペース』は2003年のジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪の行者山@加療リハビリ中

5
 「乙女の読書道」で池澤春菜氏が”鼻息荒く”初心者向けに進めていたので期待して読んでみましたが…どうもその、訳文の日本語が下手、お粗末に見えてしょうがないです。読みにくいし。特に田中氏は私にとってナンシー・クレスの世界への水先案内人としては不適切でありました。翻訳小説とはみんなこんな感じなんでしょうか?生きた文章とは感じられません。解剖学的、分析的に、日本語に置き換えた、という風に感じてどうも。一通り読みましたが、小説を楽しむ前に訳文に引っかかりっぱなしでどうにもなりませんでした。2016/07/15

すけきよ

5
クレスの作品はディスコミュニケーションがテーマになっていることが多い。性差、年齢差、階級と様々な関係の齟齬が小さく積み上げられ、最終的にはそのすべてが無意味となる究極のコミュニケーションが待っているが、そうなった時、これまでとは完全なディスコミュニケーションとなる。しかし、それを選ばなかった人々の間でも新たなコミュニケーションのあり方に否応なく適応していかなければならない。個人的には、「アードマン連結体」と、神を振る舞いながらもエゴに縛られるファーストコンタクトもの「わが母は踊る」がよかったかな。2010/05/04

tjZero

3
表題作は、老人ホームの入居者たちの同時多発的な異変が宇宙規模の生命体につながっている…という壮大な一編。ずっしりと読み応えがありながら、スラスラと読める簡明さも併せ持つ奇跡的な150ページ。そしてその後に、少年ジャンプ的な明朗な短編『初飛行』が続く…という構成の妙も楽しめる、SF中短編集。2020/04/13

ヴェチョ

3
何の気なしに図書館で取った一冊。今年一番よかったかもしれんと思える作品、これだから本を読むのはやめれない。 タイトルでなんやねんこれとなり、絵をみて、よさそうやん!!とテンションがあがり、最初の短編を読んでみると唸る良著。 SFとしてもまぁまぁ楽しめるけど人間味が多分にある分そっちはそこまで目が向きにくい、あくまで薬味のような存在。 「進化」を読むと作風は違うけれども図書館戦争のあの長い長い本を読むよりこの短編を読むほうが考えさせられる。 「齢の泉」こういうのにほんま弱いすっごい好き。 「マリーゴールドア2015/11/08

mitch

3
クレスの物語にはいかにもSFな科学技術が出てくる。しかしほとんどの場合、登場人物はそれらに懐疑的だ。充分に発達した科学は魔法と同じく人を不幸にすることもある、というように。目の前に差し出された魔法に飛びつかない用心深さは古い物語の教訓だ。新しいSFに巧妙に織り込まれた神話性がクレスの風味なのかもしれない。2010/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/494032
  • ご注意事項

最近チェックした商品