内容説明
ローダン一行が遠征船「ソル」でメダイロン星系を追放されてから40年後、テラではアフィリーの影響をうけない病人を狩りたてるハンター、通称アウトサイダーが暗躍していた。そのひとりジョスリンは獲物をもとめてニューヨークにあらわれ、そこで国家首席レジナルド・ブルの使者とコンタクトする。同じころ、カオス主義者のテロリスト、ミングスもニューヨークに潜入し、政府全権委員バイガーの暗殺をくわだてたが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
3
独裁者ブリーを見る日が来るとは…、それはそれとして、今回は人間よりもロボットが活躍してますね。2010/07/14
スターライト
2
アシモフのロボット工学三原則とか、ヴォクトの非Aとか、ヴルチェクさんが偉大な先輩に敬意を表していてびっくり。ブリーは相変わらず非情な役に徹しています。2010/07/28
黒猫トム
1
再読。 後半のロボットの叛乱譚は楽しい。作家チームが暗くしんどいアフィリーサイクルでSFを書くことを楽しんでる回なのではないかなどと勝手に思う。ヴルチェクさんかー。2021/06/03
キャッスルロック
1
表題作他「インペリウム=アルファのロボット叛乱」を収録。なぜか昔はバロック調のかつらを被って”セニュ~ル”と別人に成りすましていたローダンの息子ロワ・ダントンがまじめに活躍する「インペリウム…」のほうが面白かった。しかし、そのダントンの活躍によってレジナルド・ブルがダントンを憎んでしまい、久々にこれからの展開に期待が持てるな~と思いながらも、私は353巻目を読むのであった…。 2020/03/07
鐵太郎
1
あとがきにかえて は天沼春樹さん。鉄腕アトムから話を起こすのはなぜかというと、このエピソードに書かれたアシモフのロボット三原則について語るため。それと、「非A(なる・えー)」、つまりA・E・ヴァン・ヴォクトの使った言葉も出てきます。天沼さんって、1953年生まれなんですね。「団塊の世代」から半分回ったこの世代あたりから、「鉄腕アトム」などのアニメの影響を受けて、未来に科学の夢を持った世代になるんじゃないかな。その世代の少し後の鐵太郎にとっても、このイメージは受け継がれています。夢を語り継ぎたいな。2009/01/15