ハヤカワ文庫
ウォー・サーフ〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150116262
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

23世紀の地球、最新の防御デバイスに身を固め、労働争議がエスカレートして戦場と化した立ち入り禁止地帯に潜入し、自らの冒険をネットに中継する危険なスポーツ―“ウォー・サーフ”。大富豪ナジール・ディープラも、この“ウォー・サーフ”の熱烈な愛好者だった。だが、最高のウォー・サーファーを自認する彼が、仲間と共に地球衛星軌道上の最高難度の“天国”へとサーフしたとき…P・K・ディック賞に輝く衝撃作。

著者等紹介

バックナー,M.M.[バックナー,M.M.][Buckner,M.M.]
全米規模の金融会社でマーケティング担当の副社長を務めた後、2003年に発表したHyperthoughtでSF界にデビュー。処女作にもかかわらず、その年にアメリカで発表されたペーパーバック・オリジナルのSFのなかで最高の作品に贈られるフィリップ・K・ディック賞にノミネートされた。2004年、同じ世界を舞台にしたNeurolink、2005年に『ウォー・サーフ』を発表。見事フィリップ・K・ディック賞を受賞した

冬川亘[フユカワワタル]
1948年、東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sabosashi

11
 SFにて宇宙はロマンと夢にあふれていると考えられるのがふつう。しかし少々、通じてくればそんな生やさしいものではないと気がつく。なんだ、宇宙なんて地球の縮図でしかない。あるいは宇宙は善と悪の二元世界。この作品では冒頭は裕福階級(ユッピーともいうはず)が好き勝手なことをしていてウンザリ感あり。しかしSFには希なこととして格差ないし階級問題が出てくるのに驚く。 2024/02/29

鐵太郎

5
始まりは西暦2253年1月。主人公はナジール・ディープラ。248歳。この老人がその半年後に、蛍光灯がちらつく暗い待合室で、菌類のはびこる壁を睨みながら死を待ちつつ、物語を回想します。ウォー・サーフとは、危険な労働争議の戦場にを防護服を着て入り込み、そこに何秒留まるとか、何か持ってくるとか、何か印を残すとか、要するに無駄な勇気を示してそれをビデオに撮り、世界にながして賞賛を浴びるというゲームです。ネット上ではファンがそれを見て、順位を付けます。  意味はない。全く意味はない。道楽です。2007/12/21

レイス

1
天国に行くまでがつまらなくて、つらかった。これからが面白い。コリオリ力かぁ、体感してみたいな。2021/06/06

アフロだよ!

1
主人公のクソジジイムカつくの一言に尽きる…のですが、これまた下巻でひっくり返ることに。2014/03/21

ゆきみ

1
国家崩壊、環境汚染、超国家企業による労働者支配、ナノマシン延命、紛争に飛び込むスポーツ「ウォー・サーフ」、それにより得られる歪んだ死の実感「現認」、衛星工場「天国」に隠された秘密…と壊れかけ近未来的なガジェット豊富。ですが人物はとにかく傲慢だったり我侭だったりであまり好感が持てませんでした。2010/05/13

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