内容説明
殺し屋アクスルは暗殺の仕事の最中に逮捕され、地元の実力者である枢機卿の仕事を引き受けるはめになった。暗殺された法王ヨハンナが横領した法王庁の莫大な資金の所在をつきとめるため、法王の側近シルベスタ神父と、法王の妹ケイトの行方を追えというのだ!かくてアクスルは、地域軌道上にある巨大植民衛星―サムサーラへと送りこまれるが…現代英国SFの旗手が放つ、スピード感あふれる近未来バイオレンスSF。
著者等紹介
グリムウッド,ジョン・コートニー[グリムウッド,ジョンコートニー][Grimwood,Jon Courtenay]
イギリス人ではあるが生まれはマルタで、アラビア語の方言を話す乳母に育てられ、その後マレーシアやノルウェーで少年時代を過ごす。キングストン大学を卒業後、編集者やフリーのライターとして活動。1997年、長篇neoAddixでデビュー。2003年発表のFelaheenと、2006年発表のEnd of the World Bluesで、2度の英国SF協会賞に輝く。名実ともにイギリスを代表するSF作家のひとりである
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すけきよ
1
主人公が何を考えて、何をしているのかさっぱり頭に入ってこなかった。断片を積み上げただけという感じで、どうも話のつながりが読めませんでした。喋る銃が相棒と言うことなんで、ピップとEJみたいのを期待してたんだけど、主人公は全く魅力がないし、そもそも銃もあんまり活躍しないし。以前読んだ短編も似たような匂いで、やはりはまれなかったんで、個人的にこの作者はダメかも。2007/07/03
hroko
0
ナノテクとAIが発達した近未来、国連はあるけど民族対立や宗教対立が続いて、非武装でテクノロジーを限定した生活をすることを条件に難民を受け入れるスペースコロニーがあって... なんとなく、ニューロマンサー3部作を連想する宗教的なAIの活躍、AIによる知性をもった道具、ナノテクで傷を癒したり人体を改変したり、そんなガジェット満載のなか、バチカン内の陰謀と利用された殺し屋のアクションシーンで、物語が一気に展開して、息切れしそうな感じで一気に読み終えてしまう、エンターテイメントな読書が楽しめました。2012/09/23
fuchi-koma
0
大好きなチャールズ・ストロスが新刊がでたら必ず買う作家として挙げていたので読んでみたが、どうにも合わなかった。世界観や設定は面白そうなのに、主人公の行動原理が意味不明で理解に苦しむ。2007/08/13
可兒
0
私はストーリーより小ネタや世界観の説明に気をとられる方なので、大いに楽しめたが、主人公を定めてその行状を追うタイプの人はつまらないと思う2008/03/28
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