内容説明
垂直につづく岩壁世界の住人の暮らしぶりは?21世紀の銀座のクラブを舞台にした悲しきラブロマンスはいかがでしょう?夢の中にお菓子のCMが出てきたら、どうしますか?誕生日に両親から“世界”をプレゼントされた女の子はお話は?空中から出現しては消える〈バード〉が跳梁する世界で、スケート大会を観戦しませんか?英国SF界きっての鬼才ワトスンが、あなたを驚異の旅に案内する日本版オリジナル傑作集。
著者等紹介
ワトスン,イアン[ワトスン,イアン][Watson,Ian]
1943年イングランド北東部のノーサンバーランド州ノースシールズの生まれ。オックスフォード大学で英文学を専攻。同大学院修了後、タンザニアの東アフリカ大学に英文学の講師として赴任。その後1967年から3年間、東京教育大、慶應大、日本女子大などで講師を務め、東京で暮らす。日本滞在中からSFを書き始め、1973年『エンベディング』で長篇デビュー。処女作ながらアポロ賞、シクラス賞の海外長篇部門を受賞、キャンベル記念賞にもノミネートされた。その後も『川の書』に始まる“黒き流れ”3部作をはじめとして次々に衝撃作を発表、英国SF界において、当代最高の奇想SF作家として高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かながわ
6
横山えいじカバー絵で。当代最高の奇想SFby大森望で期待…がハマるハマらぬあり。時に跳んで跳ねる文章を見失う。絶壁に暮らす人びと・大西洋横断大遠泳 とか好き。当時1990年の本屋歩いてみたい。2021/02/22
けいちゃっぷ
6
日本で独自に編んだ短編集。 読み終えて目次を見返すと色々と思い出すこともあるが、読んでいる間はなにしろ『11の物語』の残像がチラついて物足りなさが残ってしまった。 そうは言ってもなかなかのセレクトではある。 430ページ 2014/02/04
AR読書記録
5
序文および「銀座の恋の物語」の時点では、残念ながら読むのが遅かったようだ...と思ったが(日本に“未来の衝撃”を感じられたのは、いつまででしたかねぇ、とは思うものの、最新版ブレードランナーでもまだイメージは健在なのか。というのは余談)、その先を読んでいったらそんな心配は不要であった。溢れ出る奇想。またその設定や展開のユニークさだけに終わらず、けっこう哲学的神学的余韻を残す作品も多い。長編もひとつくらいは読んでおきたい(やはり『エンベディング』かなあ)。2017/11/03
ろびん
3
『世界の広さ』がとても好きです。2018/12/28
みき
3
「わからない」より若干「わかる」に寄っている背景設定が面白い。けっこう皮肉めいたはなしが多くて、結局逸話っぽくなってる。SF的ベッドサイドストーリーて感じ。2017/03/18
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