内容説明
はるかなる未来、不死を実現した人類は、史上空前の繁栄の時代、ゴールデン・エイジを謳歌している。いま、地球では新たな千年紀を祝う仮面舞踏会がひらかれていた。月の軌道変更など、大規模プロジェクトに参加してきたエンジニアのファエトンは、祝典会場で驚くべきことを知らされる。3000年の生涯のうち250年分の記憶が封印されているというのだ。失われた記憶を追い求めるファエトンの冒険を描く、三部作の開幕篇。
著者等紹介
ライト,ジョン・C.[ライト,ジョンC.][Wright,John C.]
1961年生まれ。軍人の家庭で育ったため、若いころは、アメリカ各地を転々とした。セントジョンズ・カレッジなどで哲学と数学を修め、ロースクールで法律を学ぶ。弁護士や新聞記者やテクニカル・ライターの仕事を経て、作家となった。1994年の短篇SF“Not Born a Man”でデビュー以来、SF誌やアンソロジーに短篇を発表しつづけ、2002年に「ゴールデン・エイジ」三部作の第一部である長篇第一作『ゴールデン・エイジ1 幻覚のラビリンス』を発表。続篇二作とともに、好評を博した。以後、ファンタジイのシリーズなど精力的に作品を発表している
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生、青山学院大学理工学部卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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レイス
2
面白くなかった。舞台や役者やらを想像するのに私の脳みそ時間を大量に使うので疲れてすぐに眠くなった。しかもなんかsf版ギリシャ神話みたい。その中でペンギンラダマンテュスがかわいかった。ラスト、スペースエレベータを自力で降りる場面は面白かった。エベレストよりも国際宇宙ステーションよりも高い階段とはしごならわかるし。2021/07/17
タコ星人
1
すごい!頭になに一つ入ってこない!私の脳はニューロフォームの処置を受けてないからなー。 ぶっ飛んだテクノロジー、法律、人物造形や行動のどれもが作り物めいていて不自然に見えてしまった。壮大な舞台のはずなのに、作者が作った箱庭の外枠を意識してしまい、非常に窮屈で小さく感じる。 読み進めるのが苦痛なので、第一部をどうにか読み終えたところで途中下車します。ぐぅ。2024/11/14
misui
1
自由を謳歌しているように見えて実は行き詰まった世界を糾弾する。およそ何もかもをコンピューターによって作り出せる不死者の世界で「完全に決められた未来など、死んだ未来です」と。それにしても長すぎる。600ページ使ってようやく出奔とは。2011/03/07
grb
1
最近流行のAR小説。主人公のファエトン・プライム・ラダマンテュス・ヒューモディファイド(オーグメント)・アンコンポーズド、インディプコンシャスネス、ベーシック・ニューロフォーム、シルヴァーグレイ・マノリアル派、エラ七〇四三(ザ・リアウェイクニング)さんはじめ登場人物の名前がみなカッコイイ。きらめくクリスアドマンティウム製の装甲服など視覚的なイメージが豊か。
FaianchCha
1
2巻目の冒頭50頁分で語り尽くされる1巻目600頁分の内容…1巻目いらないじゃん(笑)。2009/06/21