内容説明
イックスでひとり破壊工作を続けるクテイル・ピルルーからの連絡を受けて、単独で故郷の惑星に潜入したドミニク・ヴェルニウス伯爵は、そこの人々の窮状を目のあたりにして、重大な決意をする。いっぽう、公爵レトとの間に息子ヴィクターが生まれたにもかかわらず、レトを愛することも信じることもできなくなったドミニクの娘カイレアは、レトに対して恐るべき陰謀を企んでいた…壮大な未来叙事詩シリーズ第二部完結篇。
著者等紹介
矢野徹[ヤノテツ]
1923年生、1943年中央大学法学部卒、作家、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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スターライト
4
様々な動きが主要な登場人物の死という最悪の形で終わっていくことに、悪は栄えて正義は滅びるのかと、しばし複雑な思いにかられる。たしかに単なる勧善懲悪なんて現実にはないし、むしろ相手を出し抜くことが処世術かのように語られる現代社会をこの二人の作者は投影しているのかもしれない。すくいはレトの新しい息子、そしてフランク・ハーバートのオリジナル・デューンの主人公であるポウルが誕生していくことになることか。次作の『公家コリノ』に期待。 2012/04/12
宇宙猫
3
★★★★★
ヴィオラ
3
ジェシカが、ベネ・ゲセリットの使命に反してまで、何故女児ではなく男児を産んだのか?実にスッキリと納得できる。そこに至るまでの話も良く出来てて、ちゃんと「デューン砂の惑星」に繋がる構成は見事(^_^)レトとヴィクターだけでなく、この作品には多くの親子が出てくる。おそらく、自分が決して持てないだろうってのもあるけど、世界中の子供達には、全員幸せになって欲しいなぁ…(;ω;)2012/01/22
Yoshihiro Kikuyama
1
公家アトレイデがサラッと流れたので、あらっと思ったが、こちらは本来のドロッとした世界に。そして40年前読んだ世界につながるエピソードがチラホラと。2022/12/31
goldius
1
福本伸行に匹敵する面白い訓練(ゲーム)が描写されます。2007/08/13
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- 和書
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