ハヤカワ文庫<br> クリプトノミコン〈2〉エニグマ

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ハヤカワ文庫
クリプトノミコン〈2〉エニグマ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150114015
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

解読困難な暗号エニグマで通信を秘匿するUボートと戦う連合軍支援のため、英国のクフルム島に派遣されたローレンス。彼はこの島の沖で座礁したUボートを調査中、エニグマよりはるかに高度な新型暗号と金塊を発見する。時は移り現代、ランディはネット事業のためフィリピン沖で海底電線敷設中、沈没した大戦中の潜水艦を発見する。半世紀の時をへだてたこの二隻の関係は?そして、交錯する事件の裏に隠された秘密とは…。ローカス賞受賞。

著者等紹介

中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

91
訳がどう考えても逐次に直訳しているようでやたらとだらだらと長い。しかし、それに慣れると読み流していいところと注意してよむべき暗号関連のところとの違いがわかってストーリーは面白くなってきた。祖父の時代(太平洋戦争)は、真珠湾攻撃あたりの海軍と陸軍の対立まで描かれていてなかなか詳しいが、現代(1990年代の日本やフィリピン)の日本の状況について違和感を覚えるのはその時代の日本を私がよく知っているからだろう。過去と現代がどうつながるか楽しみになってきた。2016/06/03

NAO

48
戦時中の話は、なかなか興味深い。孫世代の話は、伏線となる謎の多さと少々中だるみ気味な内容に、ちょっとげんなり。暗号に関する解説が面白かった。2018/03/06

Pustota

9
サブタイトルの通り、第二次世界大戦の暗号を巡る物語が中心になって進んでいく。そこに現代の通信ビジネスの目的が、思わぬ形で繋がってくる。情報で対局が動く、大きなシステムのような戦争はどこか滑稽だが、時にわけのわからない命令に従わされる兵士たちの状況は悲惨。そしてまだまだ物語の全体像はわからないまま、後半戦に続く。2022/04/06

やすお

3
多少中弛みを感じたが、それ以上に多くの謎を提示され、続きが気になる展開だった。日本兵の後藤がジャングルをさまようシーンでは、日本人作家が書いたかのように日本兵の立場を描写している。翻訳者が補ったところもあるのだろうか。物語全体は「チューリング」の巻と同じく、第二次世界大戦と現代が並行して流れる。より密接に二つの時代が絡むのかと思ったが、そこまでいかない。特筆すべきは巻末の解説。暗号化技術について簡潔かつ分かりやすく、歴史まで解説している。暗号化技術って何? と思っている人はこの解説を読むだけでも役に立つ。2016/09/08

aki

2
後藤さんの新しいストーリーラインが追加された以外は特に進展もなく、なんとか読み終えたがあまり面白くない。ちなみにエニグマの仕組みについてはサイモンシンの「暗号解読」にものすごく詳しく書いてあるし、めちゃくちゃ面白いのでおすすめである。2021/03/06

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