内容説明
ナノテクとセラピーが実現した人類の疑似ユートピアは早くも崩壊の兆しを見せていた。受療前の不安定状態に逆行する“退行患者”が続出、自殺者数も急増を始めたのだ。そのような状況下で、バーチャルな性的産業を牛耳る大資本家が不審な死をとげた。公安局の捜査線上にはやがて、死体と半死者を冷凍保存する巨大な霊廟オムパロスと、その運営にあたる謎の集団アリストス会の暗躍が判明するが、はたしてその真の目的は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
レンズマン
3
久々のハードSF、久々のグレッグ・ベアだが、出だしが全く意味不明で本当に上巻か表紙を見なおしてしまった。2012/03/23
マサトク
1
大金持ちの自殺、AIジルに接触してきた未確認・謎のAI、死後の復活を願うグリーン・アイダホのオムパロス、セラピー患者の大量退行、等々、いくつものストーリーが絡み合って進行するので分かりやすくはない。でも、どれもが重厚でこのナノテクが進化し切った近未来の世界をよく表していて読み出がある。物語としてはまだ未知半ばで、それぞれの登場人物たちがどう有機的に繋がり合うのかはまだよく見えない。むちゃくちゃ面白いので、20年積んでた自分は猛省するべき。2023/03/24
W.T.R.
0
最初の数十ページの読みにくさったらない。カタカナ多いし説明も少ないうえ、複数の視点で同時進行する物語。でもその難解なところが逆に独特で異質な未来世界をより魅力的に、リアルに見せている。この世界観けっこう好きです。舞台は女王天使から7年後。まだ上巻では明らかではない「SLANT」の意味が気になる。2014/03/02
ねみね
0
グレッグ・ベアはやはり面白い。ヴァーチャル性的産業、思考体、米国の政治的分裂。これらの設定はタイトルSLANTが示していることを体現している。しかし、この膨大な情報をどうやって収束させるのか、見ものである。




