ハヤカワ文庫<br> 猿の惑星

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ハヤカワ文庫
猿の惑星

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150113001
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

2500年、太陽系の探索を終えた人類は、初の恒星間飛行を企てた。宇宙船に乗りこんだのは、計画の立案者にして探検隊のリーダーであるアンテル教授、若い物理学者アルチュール・ルヴァン、ジャーナリストのユリス・メルーの三人だ。二年後、ようやく到着したベテルギウス星系には地球によく似た惑星があった。軌道上からの観察で、惑星には文明をもつ種族が住んでいると判明する。だが、着陸した三人がそこで見たものは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

135
強烈なブラックユーモアを感じる小説。スウィフトの『ガリバー旅行記』を思い出した。異星で猿たちが中心になった社会を、人間が見つけると言う設定がうまい。その星には人間も住んでいるのだが、人間はちょうど地球の猿と同じように、単なる動物という地位に甘んじているのだ。作者は人間が万物の長であると言う伝統的な西洋の価値観を揺さぶろうといる。結末のどんでん返しが強烈。人間とは何か?本当の知性とは何か?この二つの問いが、心の中でいつまでも響き渡る。2016/03/27

のっち♬

122
知性を持つ猿が支配する惑星に舞い降りた人間。当初は真似するだけの存在がいつの間にか本家を凌ぐ事態は古今東西の普遍的現象であるが、相手が猿だから衝撃だ。捕虜経験のインスパイアは感じるが、恥辱と慕情が錯綜したりと寓意は一筋縄にいかない。本書は模倣と知性を反転させることで、境界線や人間の本質を根底から揺さぶるスフィフト系のグロテスクな風刺精神が流れる。システマティックな生活に浸かり思考を放棄する文明人への苛烈な警鐘。ロマンチックな感興に到達しかけた瞬間にどん底へ突き落とされる絶望や枠物語も映画と違って印象深い。2023/09/29

detu

57
映画のシーンを重ねながら読んだ。何しろ古い映画である、と言うことは原作はもっと古いと言う事になる。少し調べてみると映画『戦場にかける橋』の原作もピエールブールとのこと、捕虜になった実体験をもとにしたらしい。猿による扱いもその捕虜経験からきていると。ラストは映画とは違って(こっちが本家本元だが)いたがけっこうショッキングであった。最近、洋物SFにもハマってきたかな。2016/06/17

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

19
映画旧5部作、リメイク、リブート全作品鑑賞済。本作は5部作第1部の原作、原案。内容は大きく違う。読み終わった感想は最高!面白かった。映画とは似た感もあるが大幅に違う箇所多々。映画の鑑賞は20代前半くらいだったか?映画のラストは最高。超衝撃を受ける。小説も流れやラストは違うが思索すること多し。人種間差別。また人類は何処から来て何処へ向かって行くのか?が物語の命題に隠れながらも含まれている。現在で思う所のAIロボットの進出、未来先。意志とは?精神とは?魂とは?知能が高いことなのか?それとも、、、思うこと多し。2018/09/01

夏目

9
ある意味でホラー作品でした。最後の展開は予想してなかった。2014/08/03

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