内容説明
「大戦」後、過去の歴史がほとんど失われてしまった遙かな未来、人々は「シリンダー」と呼ばれる巨大なビルディングの内側の水平な床や外側の壁で暮らしていた。上下にどこまでも続く外側の垂直世界では、いくつかの軍事部族が活動している。部族同士で略奪や戦争をして金儲けをするのだ。そうした軍事部族に戦士の飾りや軍用アイコンを提供する意匠師アクセクターの波瀾に満ちた冒険をいきいきと描きだす活題の長篇SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
unknown
6
上下に延々と続く巨大階層都市<シリンダー>、その外壁の<垂直世界>を生きる主人公が、戦闘部族や情報代理店を相手にしたたかに立ち回る、サイバーパンクの流れを汲む冒険小説(1989年作)。ハイテク世紀末な世界観(しかし一方で天使が空を飛んでいたりする)や各種用語が十分な説明なしに矢継ぎ早に提示されるので、そこを大味ととるか痛快ととるかで好みが別れるものの、ヴィジュアルのインパクトやストーリーのエンタメ的吸引力は抜群なので、ハマってしまえばしめたもの。弐瓶勉氏の『BLAME!』のイメージをダブらせながら読んだ。2013/04/16
Kyoko
1
人類が「シリンダー」と呼ばれる、巨大な塔に暮らしている時代。安全な水平フロアを「ホリゾンタル」と呼んで小ばかにし、シリンダー外壁の垂直面「ヴァーティカル」こそ冒険の場とする文化の中、主人公アクセクターがさまざまなドタバタに巻き込まれる。壮大だけどいろいろな大設定が投げっぱなしのほうりっぱなし。でも、原題は「Farewell Horizontal」だから、細かいことは気にせずに、疾走感や解放感を味わうべきなのだと思う。表紙絵もカッコイイ。そして帯のコピーが最高。「水平に安住するよりおれは垂直に生きてやる」2012/11/06
のりすけ
0
シリンダーという箱庭世界、大戦前の遺産、謎の知的生命体エンジェル、機械生命体なバイク、世界設定は楽しかった。2014/06/25
しんかい32
0
こ、これはつまらん…2010/02/24
レンズマン
0
全然戦士じゃないし表紙の女は誰?2009/07/15
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