内容説明
第二ファウンデーション捜索の任務を帯びたトレヴィズは、その途上で、惑星全体がひとつの精神を共有する超有機体ガイアを見出した。トレヴィズは人類の代表として、銀河の未来をガイアに委ねる決断をくだす。だが、その選択は果たして正しかったのだろうか?彼の「直観力」は告げていた。すべての答えは人類発祥の星、地球に隠されていると…かくてトレヴィズは自分の決断を裏付けるために、地球探索の旅を開始した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
13
メインとなるのは、惑星ガイアに滞在しているターミナス議員ゴラン・トレヴィズと、世間知らずの学者ジャノヴ・ペロラット。そしてプリス。プリスはガイア人です。つまり、ガイアそのものの一員であるということ。このプリス、正式にはプリスセノビアレッラが、なぜかさえない中年の、自分の思いこみですぐに興味が変わっていく初老の学者ペロラットに惚れてしまい、ペロラットの方もうきうきと彼女を伴侶としています。何事にも常に裏があるアシモフ世界ですが、この純愛は疑うべくもない事実らしい。ほう。2010/04/08
DEAN SAITO@1年100冊
11
続きが気になるから早く読みたいけど読み終えてしまうのがもったいない。そんな感覚が味わえる瞬間が読書は一番楽しい アシモフさんは多産だからそれが長続きするのも嬉しい 御本人はシリーズを続けるのにあんまり前向きじゃなかったようだけどそんなアシモフさんに無理矢理書かせた出版社とファンダムの熱意、大変グッジョブ2020/08/25
秋良
10
政治モノから冒険モノへがらっと変わった巻。結局いま地球はどうなってるの?宇宙船のために枕営業は笑った。2017/09/18
SINKEN
10
【総評】★★★★☆ 【感想】銀河系のあらゆる歴史から姿を消した地球。神話や寓話、数少ない証言情報から、人類発祥とされる地球を探し、ファウンデーションの最新鋭宇宙船で飛び回る主人公一行。凄まじい距離におよぶ航海の果てに辿り着いた惑星で何を見るのか。。。これまでの対立的な構図ではなく、アドベンチャー要素が濃くなった印象。恒星間航行が可能なシップで宇宙を飛び回るのはどんな気持ちなんだろう。。いい歳してワクワクしてしまう。2017/07/18
Miyako Hongo
7
通勤のお供に持ち歩いてたんだけど、なかなか読み進めず難儀。前作で惑星共同知性に加担したものの、迷いが払えない議員さんと、学者先生+その愛人の珍道中。人類発祥の地・地球を探してあっちこっちの星を訪ねては厄介事に巻き込まれる。そこを切り抜ける方法論がアシモフの真骨頂。 □改ざんされてゆく歴史から、実際に何が起こったかを見つけるのは本当に大変だろうと思う。人間以外の歴史なら、科学的な動かぬ証拠から類推していくことは可能なんだろうけど。 □真実は一つの名探偵さんに歴史探求ミステリやらせてみたい。2015/10/05