内容説明
平穏な軌道を描いていると思われたネメシスは、実は太陽に向かって直進しつづけていた!太陽系に達するのは5000年後だが、人類の避難はすぐにも始めねばならない。だがローターの独立に拘泥するピットは、この事実を地球に報告することを拒否。対立するユージニアとその娘をネメシス系の衛星エリスロに追放してしまう。しかし、そこには新たな驚異が…巨匠アシモフが未来史の設定を離れて描いた最後の本格宇宙SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
宇宙に存在する多くの星系は連星系であり、この太陽系にももう一つの褐色矮星がある。地球上での2600万年周期の大量絶滅が太陽の双子である恒星の影響だとするネメシス仮説(1984年)を念頭に本書を読むと、植民衛星ローターのネメシス星系への移動を追う地球政府の超高速飛行の動きは、この星系の生命を絶滅させる側から捉え直す観点の移動にも見える。が、観点自身が電磁レベルで空間にも影響するなら空間から独立した移動などない。そのレベルから見えない恒星を含む太陽系全体の動きを知るのは、理性的人物より直感能力者なのだろう。2023/07/22
鐵太郎
7
アシモフSFの人間模様って、取っつきにくいところがあります。権謀術数にしても、考え方に理解しにくいところもあります。でもね、若い頃に頭が空っぽのくせに顔が良いだけの奴にいいところを持って行かれ、あきらめつつも、今に見ていろと研鑽を積んだ登場人物にアシモフの姿を見て、微笑ましく思います。世界は、まだまだ捨てたもんじゃないんだよ、と言ってくれた晩年のアシモフ翁に、乾杯。2009/03/19
SINKEN
5
【総評】★★★★★【感想】想像しない終わり方だった。恒星間移動技術の応用でそんな事が可能になるのか、面白い。主人公の女の子が持つ特異な能力はファウンデーションシリーズのミュールみたい。色んなSF要素が混ざりつつも破綻なくまとめられたシナリオは、アシモフの筆力の高さのなせる業でしょう。ボリュームの割にサラッと読めるのもこの人の文章の特徴ですね。良作です。2018/05/09
ターミナス
2
これがファウンデーションと繋がっているというのなら色々とロボットもの短編との不都合が起きてしまいます。永遠の終りなんかも神話という形で組み込まれてましたがそんな矛盾点もファンサービスだと思うと素直に嬉しいものです。2012/01/20
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
1
急展開し、結末は意外な方向へ収束。宇宙で起こる一つの事件を、ポジティブとネガティブで表現したような作品だった。自己主張強めの登場人物達それぞれにもっともらしい事情があり。独裁的で心配性のビットのぼやきがおもしろい。全体で一つの知性体はロボット短編集(だったかな)のある星でも登場していた。そしてやはり第二ファウンデーション人につながっていく。2023/09/18
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