内容説明
いまやすべてが艦長となったニコラス・シーフォートの双肩にかかっていた―あの怖るべき事故によって艦長ほか2名の宙尉が事故死し、やがてただひとり生き残った宙尉も病死した。200名におよぶ乗員乗客の命は、この艦の最先任士官となった弱冠17歳の士官候補生の手にゆだねられたのだ!ホープ・ネーションまであと11カ月、はたして無事たどりつけるのか…1996年度ジョン・W・キャンベル賞受賞に輝く傑作宇宙SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizi
4
ようやく艦内を掌握した艦長だが、今度はコロニーや船客(軍艦だが乗ってる)との折衝に振り回される。精神的にアップアップなのが見て取れ、すぐ罰を与えているのは現代だと批判されそう。結局戦闘はちょっぴりで終わってしまったが、最後まで読めたのは作者と訳者の力量だろう。それにしてもこの手の地味なシリーズが続巻まで訳された時代というのは幸福であった。オナー・ハリントン(持ってるが読んでない)はどうするかなあ。2024/06/24
kame
3
数年ぶりに再読。主人公のシーフォートは、「高圧的で偏狭でクソ真面目」(訳者あとがきより)で超マイナス思考なのに土壇場では妙に思い切りが良くて、どう考えたってお近づきになりたくない面倒な性格をしてるのに、彼が怒涛の悪条件に孤軍奮闘してるのを見ているうちに、その為人に魅了されてしまうから不思議。そう思わせる著者の筆力に脱帽。2011/03/01
青猫亭
2
目新しい話ではないのだが、一気読みさせる勢いがある。2011/12/29
ユミ
1
まあまあ。宇宙船時代の話なのに上官の「シゴキ」だのキャンプだのだし、主人公は何かにつけ「規定」を持ち出す。イマイチ入り込めないな~とかいいながら結局上下巻読んでしまった。テレビシリーズのスタートレックを思い出した。2018/02/03
ウォーカージョン
1
面白かったが、こんな高校3年生なんかいないよなと思ってしまう。最初は、雑用艇かなんかで宙尉あたりが大けがして士官候補生が仕方なく古参の水兵に助けられながら頑張る程度にしておけばよかつたのに。自分は25歳ぐらいの設定で読んだ。2017/07/15
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