ハヤカワ文庫<br> 重力の影

ハヤカワ文庫
重力の影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150111571
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ワシントン大学で高温超伝導の研究に取り組むデイヴィッドは、実験中に不思議な現象を目撃した。回転場の内側に置かれた実験装置一式が、奇妙な音とともに、忽然と消え失せてしまったのだ!あとには、ガラスのようになめらかな木製の球が残されていたが、それは地球の植物ではなかった…現役の物理学者が、素粒子理論の最先端のひとつ“超ひも理論”と手に汗握るサスペンスを巧みに結合させた、興奮の本格ハードSF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

18
1989年、ネット社会がまだ形成され始めた時代に刊行されたハードSF。「宇宙のスカイラーク」を思わせる出だしのあとに始まる、ハードでリアルなSF活劇。新理論による仰天すべき技術で異世界に飛ばされた主人公と少年少女、取り残された人々、そして発見された技術を悪用しようとする悪漢どもの暗躍、面白い。出だしの科学的説明とその展開にはいささか読みづらいところもあったけど、異世界とこの世界の人々の奮闘ぶりの描写はお見事。主人公が子どもたちに語って聞かせるお伽話も、結構ツボりました。2020/03/29

レイス

2
面白かった。天気が悪いせいもあってあっという間に読んだ。著者のあとがきに87年とあって驚き。私がインターネット始めたのは2000年頃なのに。役者のあとがきに「科学者もの」とあって、私はソウヤーを連想。作中にまだ読んでないSFがあるので参考になった。SFで注目するのはひも理論よりも実験におけるペニングトラップかな。悪役が魔法の代わりにお金と裏技を使って攻撃するのでハラハラした。主人公が魔法の代わりに新技術で悪役を翻弄するのが爽快だった。2023/06/11

酔花

2
ハードSFの皮をかぶった3流サスペンスといったところか。著者が現役物理学者だけあって細部の描写にこだわっているのはわかるけど、それが作品の面白さに直結していない。SFである以上巧い嘘で魅せてほしいが、肝心の嘘の部分が新鮮味に欠けている致命的。並行宇宙の生物がこの宇宙の生物の外見と類似していながら、内部の機構が異なるのはなぜかといった疑問を置き去りにするなど、フィクションとしての驚きがない。事実を楽しむなら科学ノンフィクションを読んだ方が圧倒的に面白いこともあり、最後まで煮え切らない読書となった。2014/09/05

ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒

2
科学者「わぁい、すごい発見だ」悪人「よし、あれを盗んで金持ちになろう」を超ひも理論でやったという感じ。2012/09/23

Yoshihiro Kikuyama

1
書かれたのが87年で翻訳が96年、長期積読されてて2日で読み終える。当時レベルで書かれているから、古臭い感じはするが、それなりに楽しめる。後半はある意味、異世界転移もの。2022/05/31

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