ハヤカワ文庫<br> 世界の果てまで何マイル

ハヤカワ文庫
世界の果てまで何マイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150110352
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アメリカの片田舎で自動車整備工場を営む魔法使いトーキング・マン。ひとり娘のクリスタルと気ままな生活を送っている。ところがある日、見知らぬ女に殺されかけたトーキング・マンはお客の大学生ウィリアムズから車を奪い、謎の失踪を遂げてしまった。残された二人はおんぼろクライスラーを駆って、長い長い捜索の旅に出るのだが…。北米大陸から時の果てまで続く冒険旅行をポップなタッチで描いたSFロード・ノヴェル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TSUBASA

12
テネシー州で自動車整備工を営んでいるトーキング・マンは世界の終わりから来た魔法使い。ある日かつての恋人ジーンに「非在」を封じた瓶を狙って襲われ、彼はひとり逃亡する。偶然巻き込まれたウィリアムズはクリスタルとともに彼を追ってクライスラーに乗って長い旅路へと出る。ハヤカワSFだし、表紙絵が空飛ぶ車と月なので科学技術が進歩した世界の話と想像してたらファンタジーなロードノヴェルだった。若干読みにくさはあったけどアメリカの途方もない田舎道をひた走る泥臭さと終盤の幻想的な場面の対比が心地よかった。2024/12/15

熊猫

5
幻想的な冒険小説。 であるが故、微妙な訳文が効果なのか素なのか分からなくて悶々としながら読んだ。 SFは整合性を求めちゃいけないらしい(某SF評論家氏の言葉w)ので、細かいところは気にしない。 そしてタイトルかっこいいなぁ。 果たして旅した二人の世界は救われたのであろうか?2014/09/26

チョモ

5
内容もさることながら、表紙も印象的な本作。昔を思い出して再読です。自動車修理工(!)にして古の魔法使い、トーキングマン(←コーヒー缶に、ハンダとブレーキ液を混ぜて魔法を使うのです、このヒトは…^^;)。その因縁を巡る旅路は、一台のクライスラーと共にありました。失踪した魔法使いを追い、青年と娘はポンコツ車を駆って、州間高速道をひた走ります( ´△`) 奇妙な物語で理解し難い箇所も多いですが、文中から溢れる乾いた空気感こそ作品最大の魅力ですね。感じられるのは1950年代のアメリカ、ノスタルジック・ハイウェイ!2012/12/28

cpond

3
(再読)学生時代に読んだのだがマンガ『神戸在住』で主人公が褒めていたので再読した。内容はファンタジーで青年と娘が娘の父親、魔法使いで自動車の整備をするトーキングマンを追ってアメリカから北極までクライスラーで旅するというもの、ファンタジーらしくわかりにくいところも多いけど楽しく読めました。2013/01/02

Mark.jr

2
<アメリカの片田舎で自動車整備工を営むトーキング・マンは魔法使いだった。ある日、謎の女性に襲われ、トーキング・マンは失踪した。残された娘と修理に出した車を持ち逃げされたウィリアムズは、長い捜索の旅へと出る...。> ユーモアとペーソスの利いた文章に、アメリカらしい何処か牧歌的なロードノベルと象徴的なファンタジーが合わさった、チャーミングな作品です。2021/01/04

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