内容説明
銀河有数の金属鉱山を持つソリテア星系は正体不明の〈雲〉に覆われ、通常の方法では進入することができない。唯一の手段は死んだばかりの人間に操縦させることであり、そのためソリテアを訪れる船は必ず死刑囚を2名乗せることになっていた。この星系への運航免許を得たキャリロン社は、読心能力を持つ青年ベネダーを惑星ソリテアに送りこむ。だが、帰路に殺される運命にある女囚カランドラはまったくの無実だったのだ。
感想・レビュー
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sabosashi
12
地球人たちは、早くも地球の外のあっちこっちを指して、どこそこは自分のモノだと言いたがりたくてたまらないようだ。知れば知るほど宇宙の謎は深まるばかりなのに、そんなことを意識しているのはごく一部、もうていていのことは分かっているといった顔のひとたちばかりではないだろうか。そう、わかっていないのだ。たとえば生き物の形をした知性体しかいないと思っている。知性体と生命がつながっている最高の段階として地球の人間を考えたいらしい。そうであるか、そうでないか、それさえほんとは地球人にはわかっていないのだ。2023/11/01
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