内容説明
21世紀のロサンジェルス、FBI捜査官ベイリーはハイテク武器の闇取引を調べていた。やがてその捜査線上に航空宇宙研究所の研究員たちが容疑者として浮かんだ。地位にも給料にもめぐまれている科学者たちがなぜそんな犯罪にかかわっているのか?ベイリーはノーベル賞を受賞した天才コンピュータ科学者が黒幕であると突き止めたが…。バーチャル・リアリティとコンピュータの未来をサスペンスフルに描く傑作長篇SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんび
1
「人体冷凍」を読んだ後に読むと、なんとも言えない読書体験で、半分フィクションに思えてくる。サイエンスフィクションなのに! 冒頭でいきなりAlcorの紹介してるし! 前はこういうのも実際あるんですよー、的紹介にしか思ってなかったけど。いやー2冊とも読むべきですよ。これは。2011/09/09
silk-silk
0
ヒトの体を脱皮してビットな世界に飛び込もう的なお話。 登場人物がちょっと典型的過ぎるのはともかくとして、これだけのプログラムをさくっと一人で作ったり、世界中のネットワークをハッキングするのは、まあ無理です。SF 作家は、プログラマに何を期待しているんでしょうね。
NezMozz
0
昨日夢見た明日の未来、が好きだ。予言ではなく、その時代から伸ばした想像力の枝葉で未来を見通すその心意気が好きだ。で、その点から言うとこの本すごいよ!なんだろうこの謎のリアリティ。演算手帳っていわゆるiPad的なものよねきっと。新聞は生き残っておりFAXで配信され、ミールメーカーが朝御飯を作ってくれるけど、コンピュータは「デバイスが見つかりません」とメッセージを表示する。パラレル未来!しかし話(とオチ)すげえ「あー時代っすねー」という感じで、訳者後書きを読むとなるほどとわかる仕組。ハッカー哲学。なるほどね。2013/11/12
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- 和書
- OD版 日本文法体系論