ハヤカワ文庫<br> 不死販売株式会社―フリージャック

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ハヤカワ文庫
不死販売株式会社―フリージャック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150109677
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時速80マイルで走っていたトマス・ブレインは、突然の自動車事故のため、頭はガラスを突き破り、胸にはハンドルが突き刺さり、背骨が折れ、苦痛を感じる暇もなくあっさりと死んだ。だが、目を覚ますと、そこは100年以上も先の未来。しかも、死から生き返らされたブレインは、幽霊やゾンビイが跳梁跋扈する超未来世界で、恐るべきハンターに追いかけられるはめに…。話題のSFX映画『フリージャック』の原作ついに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

29
92年(平成4年)の税抜505円の青背初版。シェクリイの58年の処女長編で71年に銀背で刊行。その文庫化(本書)は92年米映画「フリージャック」公開に併せたもので、スチルカバーは中央左右にミックジャガーとホプキンズ、下段と帯はエステべス(若い!)となる。主人公ブレインは1958年に事故死して2110年に蘇生する。この時代では資金と次の肉体があれば記憶を転写できる。但し、今回のような過去からの転写は、法整備中だがほぼ違法。著者お得意の死生観溢れる分野で、さらに活劇を加えて構成をエンタメ風にした。★★★★☆☆2022/07/31

ふりや

18
交通事故で死亡したはずの主人公ブレイン、目が覚めるとそこは150年後の未来。未来の社会は死後の世界が科学的に証明され、ゾンビや幽霊が彷徨う驚くべき世界だった。ブレインは自分の未来への生還の謎を解くべく奔走する。シェクリイの処女長編であるエンタメSF。軽快なストーリーやアクションシーン、謎と伏線、気持ちの良いラストと、楽しく読める作品でした。ちなみに『フリージャック』は映画化の際のタイトル。今見ると表紙のミック・ジャガーがなんとも良い味を出していますねえ。この表紙を見ると映像の方も気になってしまいます。2023/03/10

けいちゃっぷ

17
四半世紀前に映画化に合わせて復刊したらしい。 自動車事故で死んだはずのブレインは150年先の未来で目覚めたまでは(どうでも)良かったが、なんだかその先が読みにくかった。 不死やら来世やら再生やら幽霊やら並べてくれましたが、逃げ回るブレインを追体験するこちらに緊迫感が伝わって来ない。 やはり、シェクリイは短編の方がいいのかな。 334ページ 2018/03/23

たこい☆きよし

1
データベースに登録ないようなのでこの版にて。あかね書房の少年少世界SF文学全集で『生きていた火星人』とこの『不死販売株式会社』は何度も何度も図書室から借りて読んで、こっちは親に買ってもらって自分でも持っていた。この元旦はその二冊を一気読み。考えてみると、基礎科学の重要性を説く楽天的科学礼賛ジュブナイルと、この霊魂技術が実現した異形の未来世界の物語、というのはあまりにも両極端だが、こちらに惹かれた嗜好が、その後の読書傾向、嗜好の根っこではあるような気がする。ということで原点回帰?の元旦読書であった。2021/01/01

velikiy99

1
死後も自我を保持する方法が見つかり,また身体と精神を引き離したり自在に入れ換えたりといったことが行われるようになった時代に突如として,今風に言えば転生させられた男が,紆余曲折を経る物語.一応SFではあるが内容としては宗教とかファンタジーに近いと思った.生まれ変わったらやり直せるというのは誰もが描く幻想だが,実際今と大きく異なる状況に生まれ変わっても,結局は同じようなことをする末路に至るというのは,人間臭いなと思った.2018/04/05

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