内容説明
大戦の余波で、地球の環境は激変していた。苛酷な気候となったアメリカ。軍事衛星の監視するその荒野を特別仕様車で走り、命がけで禁制のハイテク部品を闇市に運ぶ、それが“スプリンタ”だ。彼らの冒険の一部始終はヴィデオに撮られ、衛星放送で全世界に流されている。だがスプリンタのひとりスカイラーは、その裏にうごめく巨大な陰謀の存在に気づいた…。華麗なスタイルで衝撃の近未来ヴィジョンを呈示するSF問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kepeta
2
30年ぶりくらいの再読。当時は難解すぎて理解できなかったが、今回はすんなり入った。 この作者って本当に政府や教団宗教が嫌いなアナキストなんだろうなあ。根本的に俗世と人間に対する不信感があるように思う。ウィリアム・ギブスンと同時代で匹敵する才能があるのに現在では殆ど忘れ去られてるのは、そういうところが西洋人のモラルや感覚を逆撫でするからではないか。 本作自体はとても良くできた物語だと思う。切ないバッドエンドだが不思議と読後感が良い。ワイアがいいキャラしてる。2018/11/05
Qfwfq
1
傑作ではないだろうか。2015/03/09
丰
0
Y-102001/02/24