内容説明
超新星と化したアンタレスの影響で、人類宇宙から完全に孤立したヴァレリア星系に、船籍不明の超弩級戦艦が侵入してきた。ただちに調査におもむいた惑星アルタの宇宙海軍は、そこで意外な事実を発見する―この戦艦は地球軍に所属するものであり、圧倒的な戦闘能力をもちながら、なにものかに完膚なきまでに破壊されていたのだ。この見えざる強大な敵の正体をいち早くつきとめ、地球との交流を復活させるべく、遠征部隊はアンタレスが不気味な輝きを投げかける星の海へと出発したのだが…。壮大なスケールで展開される宇宙冒険SFの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
6
90年の600円の初版を読んだ。同年に続編の「アンタレス突破」も刊行されている。邦題は原題の直訳のようでいて実は意訳なのだろう。物語の発端や内容(どちらかと言えば元凶)に対して“夜明け”では意味が取りにくいもの。本国では86、87年の刊行で、この年代としては普通に書けている(褒めている)。ソウヤーもほぼ同じ年代で、物語構築のサービス精神旺盛な処も良く似ている。主人公ドレイク大佐の職能と安定感がとても良い。自分たちの太陽系近傍には新星・超新星に成れない赤色矮性が多いことは幸いである。続編へ進む。★★★★☆☆2015/10/25
鐵太郎
3
政治的な駆け引き、新時代の宇宙活劇と古典的なボーイミーツガール・ストーリー、謎の異星人、共和政体と立憲君主国の違い、国際政治の欺瞞、苛烈な宇宙戦。そしてもっとも大事な、厳密なテクノロジーの設定にのった、見事な宇宙活劇。すべてがまんべんなく詰まった素敵なミリタリーSFです。惜しむらくは、あちこちの要素にツッコミが足りないことかな。全体的に甘いのです。残念。政戦に敗れた野党勢力の陰険な策謀とか、ふられた恋敵の逆襲とか、謎の王国の秘密とか。期待したのになぁ。(笑)2009/11/16
sezmar
1
アンタレスが超新星になったことで恒星間移動に制限がでてしまい他の人類世界からきりはなされたヴァレシア。 そこに100年ぶりぐらいに恒星間移動してきた傷だらけの戦艦。どこからなんの為に、なんで傷ついたの?というとちょとミステリっぽい? 謎が次々登場するけどJPホーガンなんかに比べると今ひとつ。やはり戦争と戦闘が主体の物語ととらえるべきか。面白かったし。 最大の問題はものすごい中途半端なところでおわってることだ(笑)
FaianchCha
0
好みのスペオペです。
やぶやぶ
0
★4 典型的なスペースオペラです。