ハヤカワ文庫<br> 蟻塚の中のかぶと虫

ハヤカワ文庫
蟻塚の中のかぶと虫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108557
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

内容説明

地球に転属される途中で行方不明になった進歩官アバルキン。秘密調査員マクシム・カンメラーはこの男の捜索を命じられた。だがカンメラーが立ち入った質問をすると、上司はたちまち口を閉ざしてしまう。しかも仕事は5日間で極秘裡に遂行しろとの期限付き。進歩官に関する資料に目を通してみても、失跡しなければならない理由は見当たらない。両親、女友達、恩師―アバルキンの周囲の人びとから調査を開始したカンメラーだったが、彼はやがて、人類の未来をおびやかす驚くべき事実に直面することに…。ソ連SFの雄が贈る会心のSFミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

5
90年の480円の文庫初版。82年にハードカバーで同社から出ている。80年本国刊行を82年に邦訳出版だから素早い対応だ。当時の東側作家としての名声と著者兄弟の親日さに乗ったのだろう。本書は調査員カンメラーのトリロジーの2作目。「収容所惑星」と「波が風を消す」の間の話だが、本書単独で読める。地球に戻ったはずのレフという進歩官が行方不明で、カンメラーは秘密裏に5日以内での捜索に手を付ける。レフとは何者なのか? “蟻塚のかぶと虫”か“鶏小屋の鼬”か・・主筋は割と単純なので著者らしい筆致を楽しめる。★★★★☆☆2016/11/06

スターライト

2
一種のミステリとなっていて、マクシムは<閣下>から与えられた情報をもとに、アバルキンの交友関係から(もちろん身分を偽って)調査を開始する。時折、アバルキンの経歴を示す彼が参加した作戦のエピソードが語られるが、ストーリーの構造自体は極めてシンプルで、読者はアバルキンの行方をマクシムとともに追うことになる。そして明かされるアバルキンの秘密や、それに関わった<閣下>がなぜ捜索命令を極秘扱いにしたのかという理由に、SF的醍醐味を読者は味わうことになる。最後にとったアバルキンの行動と、彼の言葉には胸を打たれる。2010/03/23

00541381

1
ロシアのSF。原語のタイトルってどんな感じなんだろう。。。異星人物でかつミステリ調。謎の多い人物を追いつつ、彼の手記と交互に話が進んでいく。なんちゃってジャパンな感じも少しあって、悪くない。2013/07/31

ちび丸

0
★★★★(再読)2009/05/15

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