内容説明
定住の地〈城塞〉を機械生命のメカに破壊されて流浪の民となった人類は、メカに見つからぬよう逃げまわるだけの存在になりはてている。だが、そのメカに対抗すべく人類はみずからの体を機械化していた。あらゆるデータを網膜に直接投影したり、電波を臭気として感じることもできる。死亡直後の脳髄から情報を取りだし、それをチップの形で生き残った者の体に埋めこみ、死者との会話も可能になっているのだ。圧倒的な力を持ち、人類を虫けら同然に見なす機械生命のメカに戦いを挑む人々の姿を、ネビュラ賞受賞作家が迫力ある筆致で描く傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
15
誤って下巻に上巻感想書いてたので修正済(汗。有機生命と機械文明の対立を描いた『銀河の中心』シリーズ第3部。謎の声に導かれて、狩猟機械に襲われない集落に辿り着いた主人公たち。脱走メカと協力関係にあるというその集落の秘密は…。対立というにはあまりに脆弱な人類だが、なんとか一矢報いる結末。古いSFだが、「遺跡」を動かせてしまうのは∀。作風は全然違うが人間VS機族は「成恵の世界」を思い出す。SFラブコメとして一度アニメ化したし、作者亡くなったので可能性は低いが、星雲賞取った壮大なSFなんで再アニメ化を諦めきれない2025/03/24
saemo
1
絶望感が堪らない。
しいかあ
0
どんなに状況が変わっても常に新たな上司がやってきて主人公を苦しめるというパターンが見えてくる。2018/07/07