内容説明
広大な宇宙へ向かって人類はようやく進出しはじめていた。だが、有機生命を敵視する機械文明との遭遇が、人類の運命を大きく変えてしまった。有機生命の抹殺をもくろむ機械文明により、地球と人類は徐々に破滅の道へと追いやられていく…それでも人類は生き延びていた。銀河中心にある年老いた恒星をめぐる惑星スノーグレイド。メカと呼ばれる機械生命の惑星改造のため、寒冷化と砂漠化が進められているこの惑星で、人類は戦いつづけていたのだ!科学者作家ベンフォードが、人類と機械文明の未来を壮大なスケールで描きだす傑作ハードSF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
13
有機生命と機械文明の対立を描いたSF叙事詩。かなり古い作品だが、偏愛している作家秋山瑞人がSFベスト5にあげていたので手に取る。シリーズ3部にあたるが、機械文明との接触と地球圏脱出(1、2部)より遥か未来の別惑星が舞台なので、独立して読んでも問題ない(下巻あとがきで1,2部あらすじ紹介あり)。狩猟機械に追いやられ、逃亡生活をおくる人類の末裔たち。外骨格に身体改造、祖先たちの人格データを保存しているが、かつての英知は失われ、誰も原理を知らない。教育も技術的向上心もない蛮族に堕ちた彼らに、逆転の目はあるのか…2025/03/25
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
3
遠い未来巨大メカ生命の害虫のようになって生きる人類、ゆっくりとした絶滅、果たして未来は?という内容だが、すさまじく退屈というベンフォードの作風が隅々まで行き渡る2014/12/15
すらっぱ
1
漫画「ブラム」の原型って感じ。主人公のキリーン&シボのサイバネかっこよさ、メカ族の敵としての魅力、本拠地の超巨大無限建築物、痺れるような滅亡世界が描かれてた。最後の古代宇宙船での大脱出は超カタルシス。2014/02/01
ぴーまん
0
BLAME!から。キリーンが程よく情けなくてよい。2019/06/17
たいぞーん
0
下巻売ってない2019/04/20