感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
21
85年（昭和60年）の400円の青背初版を読了。ヴァンスの“魔王子”Sの3巻目。一気に出た初巻と2巻目から3年置いた米本国67年（初出は66年G誌連載）の作品。本作冒頭で、2巻からのヒロインと一緒に、初巻で出た毒殺惑星を訪ねるのは御無沙汰のファンサービスだろう。このシリーズは復讐（殺す）すべき“魔王子”の確定に慎重すぎる手間をかけるのでシニアは寝落ちの頻度も高い。“愛の宮殿”への団体ツアーの描写は、厳格なドルイド教徒まで持ち出して秀逸。“愛の宮殿”自体は何だかなぁ…で、漁夫の利はナヴァースか。★★★★☆☆2020/10/09
餅屋
7
シリーズ３冊目、ターゲットはヴィオーレ・ファルーシ▲人知れぬ惑星に築いた「愛の宮殿」…この世のものとも思えぬ愉悦に満ちた歓楽宮として名高い！▼前巻のヒロインを連れ、毒殺者の星サルコヴィー観光…異国情緒が最高♪地球のヨーロッパも新鮮♪詩人と新ヒロインが魅力的♪究理院の怪しさ倍増♪何度も失敗をしでかすガーセンの人間臭さ♪「愛の宮殿」までの観光ツアーが刺激的で効果的♪新興宗教チックなワールド構築のお手並みは流石♪トラウマ刺激され苛立つファルーシ♪いじめられっ子ストーカーの復讐劇と「いりこ」とは…⁉（1967年）2025/10/03
inugamix
4
紙上異星観光楽しかった。こういう紀行風の書きぶりにしろ、各章の前後にある地元紙等からの引用や脚注にしろ、異星の文明・環境・風物・社会等の設定が高いレベルで練れているからこそ、作品に大いに色を添えられるのだろうなぁ。凡百がマネすると作者の熱の入りようだけが伝わって寒くなりがちだと思うのね…('A`)2013/07/03
ivnin
3
熱狂的ストーカーであるガーセンさんによる魔王子いじめその３．ヴィオーレ・ファルーシの少年時代の恥ずかしい事件を暴いてセカンドレイプ。ガーセンさんは ホンマ どS やな2009/06/07
稽子
1
★★★ SF。魔王子シリーズ第三部。
