感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ikedama99
3
本棚から取り出してそのまま読み進めたが、なんとなく進まない感じ。設定に無理があるようにも思えた。宇宙に行かずに、並行時間世界に行くというのがなんかかみ合わない感じがしたのだが・・。微妙な感じのSFだった。2020/02/20
斑入り山吹
2
古本コーナーで目があった。マッコーラムをムアコックと勘違いして…。もうこれ以上ないってほどのご都合主義なんである。いっそ気持ちいいほど。美女はみんな主人公のもの、手柄もみんな主人公のもの。この呆れた感じはわたし的には『夏への扉』だよ。解説に、SFのアイディアの枯渇、みたいなことが書かれていて、もう衰退か、って感じだったが、この本が出たのは昭和60年だ。わたしもここ20年ほどほとんどSFを読まなくなったし、やっぱりSFに起きている現象って辛いのね。とはいえ、お気楽に楽しめる本ですよ、これは。2011/09/22
Empirestar
2
タイムパトロールならぬ、並行世界を守るパトロールもの。アイディアは自体は、初期のキース・ローマー+ポール・アンダースンを合体させた話なのだが、初めて読む人にはこのアイディアは目新しく思える。突っ込みをする人もいるかもしれないけれども、並行世界が使い捨てできるという考えは、従来時間軸を中心に蓋然性に支配されているという発想を空間を主体とした蓋然性に支配される世界に置き換えた段階で、ある種の驚きはある。2007/10/17