感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
28
83年(昭和53年)の360円の青背初版。カバーはスリント人の単眼。処女長編だから刊行時にはノウンスペースの概念は無かった。原題と邦題の”プタヴ”は銀河の覇者スリント人から見た奴隷種族の事。スリント人の覇権は10億年以上も前に終わり、本書のスリント人は停滞フィールドで保護された一体だ。以降リングワールドへと6世紀余り続くハイテクのガジェットやギミックも既に散見し、原理や機序を何となく説明する”疑似ハードSF“の記念碑的作品。地球側ではARMのガーナー(170歳、後のギルの上司)が対応に当たる。★★★★☆☆2023/03/10
記憶喪失した男
13
ラリイ・二―ヴンの第一長編。物語を理解するのは難しいが、文章は充実していて楽しく読める。スリント人に何が起こったのか、おれが読み取れていない気がするので、この物語を正確に理解できていないかもしれない。それくらいに難解だが、理解できなくても楽しい本だった。2022/08/02
Ribes triste
12
未来の地球で繰り広げられる物語。地球人とは価値観も概念も能力も全く異なる異星人との対峙。先が読めない展開に、次はどうなることかと、ハラハラしながら読了。面白かったです。2018/01/28
duzzmundo
8
「リングワールド」へと続く、ノウンスペース・シリーズ第一長編。どうせなら最初から読もうということで。なかなかおもしろかった。このくらいの時期の翻訳SFって、知性化シリーズとか、ジーリー・シリーズとか、訳してる人は違えど、なんだかみんな同じようなタッチになりますね。まあその感じが好きで読んでるのですが。なんかワクワクするんですよね。宇宙での活劇感というか。はい、そんなわけでちょいちょいこのシリーズも読みすめていきます。2022/06/30
スターライト
8
海底で発見された<海の像>。それは時間遅延フィールドに入った異星人だった。それに対し、その意識に潜り込めるコンタクト・マン、ラリイ・グリーンバーグはあろうことか、その意識と合体(?)してしまう。世が世なら、降霊会かと思われる(失礼!)場面から、ストーリーは海王星、はては冥王星にいたる大追跡劇へと変わっていく。と書くと、スペース・オペラのようだが、宇宙船の名前がハインライン号とか、そもそもラリイなる人物を登場させる点など、ニーヴン氏が乗りに乗って書いた作品が面白くないはずがない。2013/07/01
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