感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
催涙雨
53
ゼラズニイの作品が軒並み絶版になって日本での需要が途絶えてしまった理由の一端が垣間見えるような作品だったように思う。マラカーとハイデルの繫がりが見えるようになってようやく本筋に入り、面白くなってきたなと思うころには話はもうほとんど終わっている。やけに冗長な過程を辿って物語の核心に至っていくというこの極端な構成は、本作ではそれほど効果をあげているとは思えないし、ハイデルと女神の描写にここまで文章を割く理由もわからない。ゼラズニイ特有の詩情的な表現も構成の遠回りに引っ張られて美しさよりもくどさのほうが強い。2020/10/04
ぶうたん
9
なかなかに厳しい読書だった。時間もかかってしまった。途中スッと読める部分もあったにしろ、概ねわかりにくく頭に入ってこない。プロットは大したこと無いはずなのに、読み終えてもストーリーは曖昧模糊として浮かび上がってはこない。文章が難解なわけでは無いのになぜだろう。読むのが何冊目か覚えてないけど、こんなに読みにくかったかなあ、というのが率直な感想。2024/07/09
たっつみー
2
宇宙連盟に敗れ廃墟と化した地球の元司令官は復讐のために孤独な戦いを続けてきたが、恐るべき武器の情報を手に入れ…という裏表紙のあらすじ。でも前半にメインででてくるのはあらゆる病気を治せるという噂の謎の男だよ!混乱しないように。ストーリーはあまり壮大ではなく、SFハードボイルドって感じかな。文章のタッチはさすがゼラズニイ。2019/12/04
merein
0
発売当初に読んだので記憶が曖昧。