ハヤカワ文庫<br> 虚空の遺産

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ハヤカワ文庫
虚空の遺産

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150104597
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ざるこ

38
月で発見された軍事基地が3万年前の物だったという展開は今ではもうベタかもしれないけど、40年以上前の作品であるから後々に影響を与えてるのかも。そんな場面は多々あって読みながらいろんな映画を思い出した。知性体の姿は「アバター」異星の歌姫は「フィフス・エレメント」キーとなるアイテム球形の記録装置は「アイランド」最後には「三体」まで!?戦いの痕が残る基地に誰が存在し、攻めてきた敵は何者なのか。世界平和と同じく宇宙も平和でなければならない。圧倒的な力には屈服である。ハミルトン作品は小難しくなくてよい。2024/05/05

ニミッツクラス

21
84年(昭和59年)の380円の青背4刷(初版81年)。初版邦題は赤文字で、本書4刷の時点では黄色に変更。米本国60年で、64年に銀背で刊行。3万年前に地球はヴァンリン人(=ウル人)の植民地だった。これで地球人が地球産で無い事が判る。米国は月面で発見した駆動装置から超光速船を建造し、人類の故郷となるアルタイルの第3惑星リンに向かう。科学者たちの期待とは裏腹に、主目的は超絶兵器の探求だ。宇宙人の方が超越した性善性があるクラーク寄りの設定で、地球人側では性善的な人物には指揮権が無いお約束の展開。★★★★☆☆2021/11/22

鐵太郎

17
ホーガンの「星を継ぐもの」などの先駆となる、「史上初めて月に行ったら人類の祖先の遺跡がありました」ネタで始まる、一部で言われるハミルトン最高傑作SF、だそうな。そこで発見された3万年前の技術を使って宇宙船を作り、祖先の世界に行って古代の兵器を手に入れようとする何者かが現れ、という筋立て。3万年前に別れた世界の子孫が白人で言葉が通じ簡単にコミュニケーションが取れるという流れ、逆デウス・エクス・マキナとしての「ローン」の登場を含め、展開は正直納得いかないなぁ。2020/03/19

けいちゃっぷ

7
ハミルトンの宇宙ものですが、行け行けドンドンなスペースオペラのような派手さはない。 どちらかというと思弁的な。 月のアメリカ基地の近くに、3万年前のものとおもわれる「遺産」が。 彼らは人類の先祖なのか、今はどうしているのか。 言語学者が文字の解読に呼ばれ、苦心惨憺の末になんとか読み取ることができ、それに基づいて全く新しいロケットエンジンがつくられ、彼らの星へ向かうが・・・。 宇宙は誰のものか、と考えされられます。 294ページ 2012/09/22

りょうけん

6
<拷> エドモンド・ハミルトンと云えばもちろん『キャプテン・フューチャー』がめちゃくちゃに面白い.で,本作はどうかと云うと,読了するのに拷問の様な努力が必要だった事だけ書いておこう.なんせちょっと気を抜くとすぐ寝落ちいる.すぐに寝られる本は「睡眠本」と云って余裕がある時は,それなりに貴重なんだけれど,昨今の人類的事情は New type corona virusのせいで色々といつも通りにはイカなのであった.m(_~_)m(すまぬw)2020/04/05

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