感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
19
銀河系宇宙を旅する短編集。ゴリゴリの宇宙物理学とミステリー、ハードボイルドが同居する面白い味付け。メインはベーオウルフを主人公にした4編でしょうが、怪物じみた異星人も多数登場。人類とは異なる倫理観や価値観が、物語をさらに面白くしてくれます。2020/04/22
k16
13
ノウンスペースシリーズ短編集。 『リングワールド』や『プタヴの世界』より前に読んでおけばよかったかな。 パペッティア人やバンダースナッチの話があるので。 主はベーオウルフ主人公ものだけど「狂気の倫理」や「恵まれざる者」あたりも面白かった。2022/10/18
スターライト
7
ニーヴンの第一短篇集にして、収められた8作品全てが氏の未来史<ノウンスペース>シリーズに属する。半分の4作品に登場するベーオウルフ・シェイファーものが印象に残る。巻頭を飾る表題作も巻末に配された「グレンデル」も、彼が出てくる作品だ。その他の作品も趣向を凝らして面白いが、「狂気の倫理」が中では異色。まるでディックが書いたようで、全編を覆う重苦しさはこちらまでパラノイアックな気分に陥る。解説によれば、ニーヴンは「”ハード”サイエンスと、はでなアクションとを結びつけた」と評されたようだが、言いえて妙。2013/06/29
たっつみー
4
ミステリー風味のSF短編集。ついついうまい話に巻き込まれてしまうベオウルフものが4編。その他にもパペッテイア人やクジン人など魅力的な異星人や広大な宇宙を駆け巡る愉快痛快な一冊。2019/10/01
hirayama46
4
ミステリ風味スペースオペラ。シリーズ作だけど、特に気にせずに読んでも大丈夫そうです。全体的にミステリ風味のスペースオペラが揃っていて、娯楽性高めなつくりがいいなあ、と思いました。お気に入りはパペッティア人がいい味を出している「銀河の〈核〉へ」。2009/12/01