感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蛇の婿
8
緑の星シリーズ５部作の３作目にして、日本語訳入手可能最終巻。このシリーズはハッピーエンドで終わる、ということらしいのですが、この巻においては主人公とヒロインの歩く道は交わりもせず、あまつさえ主人公はゲフンゲフン…しかしまぁ、この状態で読者を放置とか、ここで日本語訳出版を止めてしまった当時のハヤカワ文庫の担当者を小一時間問い詰めたいところですねｗ 売れなかったんでしょうかｗ 今読むとかなりアラが目立ちますが、バロウズの火星シリーズとか好きな人にはなかなか楽しく読ませてくれる作品のような気がしますが。2017/03/25
みい⇔みさまる＠この世の悪であれ
3
☆×4.0…何でこんな面白い作品を｢完訳｣という形で残してあげられなかったのだろう…この出版社と雌雄をなす出版社の出していた｢ゴリアン・サーガ｣と同じく、訳されないのがおかしいな、と思う本の1つです。今回も2つの視点で物事が進められます。共通するのは｢ただならぬ状況｣にお互いが追い詰められてしまうこと。どちらの視点も、結局は囚われの身に落ちてしまうのです。面白かったのは主人公であるカルンの視点。この先にとっても面白いことが隠されているのにわたしたちは追いかけられないのです。なんと言うもどかしさ!!2017/04/03
