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出版社内容情報
第二次世界大戦直前のベルリン。ナチ党の旗が翻るなか、上流階級の若い女性が次々と殺される。喉や腹部を切り裂かれ、靴を盗まれた彼女たち。被害者の女性の共通点は、夢に「大理石の男」が出てきたこと。犯人の目的、正体、そして、「大理石の男」の秘密とは
【目次】
内容説明
第二次大戦直前、ナチ政権下のベルリン。上流階級の女性たちが喉や腹部を切り裂かれて惨殺され、靴を盗まれる事件が起きる。被害者の共通点は夢に〈大理石の男〉が出てきたこと。しかし、ゲシュタポは早期幕引きを図ろうとする。ナチスの政策に複雑な感情を抱くはみ出し者の親衛隊大尉フランツは、患者の夢分析を行う精神科医ジーモンと精神病院院長ミンナの力を借り、被害者たちを繋ぐ新たな共通点を明らかにする。だがミンナの病院に患者の抹殺指示が届くなど、ナチスによる優生政策はさらに強化されていき…
著者等紹介
高野優[タカノユウ]
1954年生、早稲田大学政治経済学部卒、フランス文学翻訳家
坂田雪子[サカタユキコ]
神戸市外国語大学卒、フランス語・英語翻訳家
グランジェ,ジャン=クリストフ[グランジェ,ジャンクリストフ] [Grang´e,Jean‐Christophe]
1961年フランス生まれ。長篇『クリムゾン・リバー』(1998)はベストセラーとなり、映画化もされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
125
ナチスドイツが舞台の小説では、反ナチの主人公がユダヤ人絡みの事件に巻き込まれる展開が多かった。本作ではゲシュタポ捜査官に小悪党の精神科医とアル中の女医という主要キャラが、それぞれ鬱屈を抱えながら何とか体制と折り合いをつけてベルリンで暮らしている。そこに上流階級女性の連続殺人が起こり、3人が事件解決に協力する破目になる。開戦間近の予感が充満する街の空気が匂い立つところへ、ナチスの障害者安楽死計画「T4作戦」が実行されていく。巨大な弾圧組織に押し潰されそうになりながら、必死で生きる道を模索する姿が強烈に迫る。2026/04/27
stobe1904
24
【ナチス政権下のミステリ】出版を心待ちにしているジャン=クリストフ・グランジェのミステリ作品。今回の舞台は第二次大戦直前のナチス政権下のベルリン。上流階級の女性が無惨に殺害される事件が続き、ゲシュタポ捜査官のフランツが事件を追い始めるが…。ナチスに違和感を持ちながらもゲシュタポに籍を置くフランツ、依存症の精神科医、ヒモのような生活を送る美男子の精神科医といった一癖も二癖もあるキャラを据え、猟奇的な連続殺人と開戦にひた走る時勢が下巻でどのように展開するか、グランジェの剛腕に期待が高まる。2026/05/30
くさてる
15
上下巻だし二段組だし厚いし…と思ったけれどナチ政権下のベルリン、そこで起こる惨殺事件という設定に惹かれて手に取りました。そしたらぐいぐい読み進められる面白さで一気読みでした。感想は二巻で。2026/05/26
やー
6
さすがグランジェ、文句なしに面白い。虚栄、暴力、酒にそれぞれ溺れる、情けないくらいに罪深い男女三人。それなのに好きにならずにいられない。ナチ政権下のドイツも無気味さを増している。時代背景もあってすべてが灰色の印象なんだけれど、人の心にはふっと小さな幸福の色が灯ることがある。それは思い出だったり。人と交わすさよならの中にさえ、色があったりするのだ。 二巻へ進む。2026/04/20
りやう
6
ここまではなかなか面白い。ところどころ戦後の感覚が現れているような気がする。同時代性に欠けるというかなんというか、ちょっと気になってる。2026/04/05




