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出版社内容情報
舞台は、殺人技術を教えるマクマスターズ校。学校の場所は厳重に隠されており、学生たちでさえもその所在は知らない。さらに、マクマスターズ校に入学した学生が外界に戻る方法は二つしか存在しない。無事に卒業するか、死体となって運び出されるかだ......。
内容説明
航空機メーカーに勤めるクリフは、コストカットのために人命を軽視した設計変更を強制される。どうしても命令に従いたくない彼は、上司の殺害を企てるが計画は失敗し、クリフはあっけなく逮捕された。と思いきや彼が連れていかれたのは警察ではなく殺人者養成学校だった。そこでは、殺人技術―毒草についての知識や武器の扱い方、性的誘惑の方法まで―を専門に教えており、クリフも憎き上司を殺すため、学友たちと勉強に励むこととなる。卒業できる条件はたった一つ、上司の殺害に成功することだったが…。
著者等紹介
ホームズ,ルパート[ホームズ,ルパート] [Holmes,Rupert]
1947年イギリス生まれ。シンガーソングライター、劇作家、作家。劇作家としては、ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』でトニー賞とエドガー賞受賞。作家としては、Where the Truth Liesでネロ・ウルフ賞にノミネートされ、映画化された
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M H
27
最後まで頑張って読んだで賞。殺人者を養成する学校という設定自体は楽しいと思うけど、冒頭の用語説明でまず嫌な予感がした(笑)削除は殺人ってそのくらい作中で展開してくださいよ~。本編が始まっても、文章が読みにくいわけではないのに、何だかもたもたしていて入り込めない。主人公格含めてやけに登場人物多くない?そのオチ?雑念が入り込む。後半のパートのほうが面白かったけど、大オチでまた呆れる。合わなすぎてびっくりした。2025/02/27
み
19
ぎぶ…、途中から斜め読みです(ノ_<)あたしには合わず、楽しめませんでした。2025/03/08
本の蟲
18
出世のため悪事を重ねる上司の殺害を計画・実行した主人公クリフ。しかし失敗し、踏み込まれた警官に計画の問題点を次々指摘され、拉致された所がマクマスターズ応用芸術学院と呼ばれる殺人者養成学校だった。毒物やアリバイ工作・性的誘惑等あらゆる手段を学ぶその学校で、クリフと他2名の卒業論文(殺人計画)の顛末を語った物語。道義的に許される殺人を支援するという設立理念はいささか一面的だが、漫画みたいな話と許容できれば有。日常的に殺人計画を語り、時に実践形式の授業風景はスリリングで面白い2024/06/30
アカツキ
13
クリフはサイコパス上司を殺そうとするが失敗。警官が訪ねて来て逮捕されたと思いきや連れて行かれたのは殺人者養成学校だった。卒業条件は上司の殺害。ただし、成績が良くない、上司の"削除"に失敗すればクリフが削除されると…。序盤はもったりしているけれど、学校生活が始まると面白くなる。クリフのほかに、過去の罪をネタに女性上司から強請られるジェマ、仕事を干されている一流女優ドリア・メイの話も並行して書かれる。後味が良いのが何より。物語はキリよく終わったが、続編が来ても楽しそう。2024/08/21
練りようかん
13
まずは新入生説明会で必ず触れること等基本理念が提示され、クリーンを謳う私立学校のような印象を抱いた。殺人に失敗して送り込まれた若き男性の日記を通して、学校の在り方と素人が専門知識や技能を身に着けていく過程が描かれ、時間割表など趣向のユニークさと、学生たち個人で異なる動機目標をアシストして誰得なのかを意識しながら展開を見守った。殺しを達成できるか否かが物語の注目点ではないと、さりげなくネタバレ&楽しむポイント誘導する一文が良い。全ては序文というのもシャレてるなと思った。2024/07/13